球根1つの値段が邸宅1軒分の価値であった世界最古の経済バブルとして知られる「チューリップバブル」を背景に、若き肖像画家とその依頼主の妻との愛と運命を描いた物語『Tulip Fever』(原題)が、邦題『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』として、10月6日より公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、原作者デボラ・モガーの「フェルメールの絵画の世界を小説にしたい」という思いから生まれたベストセラー小説を、『ブーリン家の姉妹』のジャスティン・チャドウィック監督と『恋におちたシェイクスピア』でアカデミー賞を受賞したトム・ストッパードの脚本により映画化。
舞台は、スペインから独立し「黄金時代」と呼ばれた17世紀オランダ。人々は投資や収集に熱をあげ、なかでも“絵画”と“チューリップ”が2大ブームとなり、「チューリップバブル」がピークを迎えていた。親子のように年の離れた、裕福なコルネリスと結婚したソフィアは、孤児として修道院で育ったため、豊かで安定した暮らしを初めて味わうが、夫が切望する跡継ぎができないことが唯一の悩みだった。そんななか、夫が夫婦の肖像画を、無名の画家のヤンに依頼。情熱的な画家のヤンと恋に落ちてしまい、許されない愛を貫きたいと願ったソフィアは、ある計画を思いつく。しかし、ヤンが二人の未来のために、希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、思わぬ運命が立ちはだかる。
ソフィアを演じたアリシア・ヴィキャンデルは、「真珠の耳飾りの少女」をオマージュした衣装や、フェルメール・ブルーのドレスをまとい、清楚だが身の内に熱い想いを秘めた女性を体現している。若く美しい画家のヤンには、『アメイジング・スパイダーマン2』のデイン・デハーン。そのほか、夫のコルネリス役にクリストフ・ヴァルツ、チューリップを栽培する修道院の院長役にジュディ・デンチらオスカー俳優たちが出演する。
『チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛』
10月6日(土)より新宿バルト9他、全国ロードショー
監督:ジャスティン・チャドウィック
原作:デボラ・モガー
脚本:デボラ・モガー トム・ストッパード
出演:アリシア・ヴィキャンデル デイン・デハーン ジュディ・デンチ クリストフ・ヴァルツ
配給:ファントム・フィルム
【ストーリー】 スペインから独立し「黄金時代」と呼ばれた17世紀オランダ。希少な品種の球根1個が邸宅1軒分に相当し、世界最古の経済バブルとして知られる「チューリップバブル」がピークを迎えていた。親子のように年の離れた、裕福なコルネリスと結婚したソフィア。二人の間に燃えるような愛はなかったが、孤児となり修道院で育った彼女にとって、それは初めて味わう豊かで安定した暮らしだった。夫は優しく特に不満もなかったが、彼が切望する跡継ぎができないことが、唯一の悩みだった。そんななか、夫が夫婦の肖像画を、無名の画家のヤンに依頼する。キャンバス越しに見つめ合うヤンとソフィアが、恋におちるのに時間はかからなかった。若く情熱的な画家と、許されない愛を貫きたいと願ったソフィアは、ある計画を思いつく。しかし、ヤンが二人の未来のために、希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、思わぬ運命が立ちはだかる―。
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