『マグノリア』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組んだ映画『ファントム・スレッド』が5月26日に公開となる。このほど、壇蜜、町山智浩、名越康文から絶賛動画コメントが、ほかにもキム・ヨナ、夏木マリ、假屋崎省吾ら著名人から本作を称えるコメントが寄せられた。
第90回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞し、主要賞を含む6部門にノミネートされた本作。1950年代のロンドンで、英国ファッションの中心的存在であるオートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコックは、ある日、若きウェイトレスのアルマと出会い互いに惹かれ合うが、彼女の出現によって完璧で規律的だった日常に変化が訪れる。
著名人 絶賛コメント
■壇蜜(タレント)
これぞ究極の愛!?それともホラー!?衝撃と称賛の声が入り混じる!ふたりの愛を観察している気持ちになりました。用法容量を守れば、毒は薬にもなります。この映画をパートナーと観て、ふたりだけの「ラブ毒」を探してほしいです。
■犬山紙子(エッセイスト)
朝食で音を立てるだけで怒る夫。あんな喧嘩を繰り返した2人があんな結末を迎えるなんて!
■樋口毅宏(作家、日恐組〔日本恐妻家組合〕名誉会長)
贅の限りを尽くした、うっとり系映画と思いきや……「夫婦あるある」だった!(はらわたが煮えくりかえっているときほど言葉遣いが丁寧とか)ああ、夫婦ってホラー。
■假屋崎省吾(華道家)
絢爛豪華で官能的なファッション界を舞台に、男の仕事への執念と女の愛への執念は、ミステリアスで倒錯した究極のラブストーリーとなり、前代未聞の傑作が誕生した。
■岸本佐知子(翻訳家)
息をのむようなドレスの森をくぐり抜けた先に待っていたのは、世にも美しい変愛の形でした。
■夏木マリ
衣装、音楽、美術…すべてにおいて完璧な美を追求した傑作!!ファントムとはヒロインなのか、、、彼女の様な女性に生まれてみたかったと少々ジェラス。映像、衣装、音楽すべてが映画のクチュールだった。
■キム・ヨナ(プロスケーター)
とても映画を気に入りました。繊細で優雅な音楽に魅了されました。
■町山智浩(映画評論家)
完璧な衣装、完璧な美術、完璧な映像、完璧な演技、完璧な音楽……。うっとりして、ゾッとして、苦笑い。映画の悦びのすべてがここにある!
■小堺一機
美しい衣装!美しいセット!美しい構図!でも、観終って気づいた。この映画は“笑わせない”喜劇なのだと!お見事!
■名越康文(精神科医)
この映画では最上の服が 目を酔わせてくれる しかし何より 服の衣摺れの音が好きだ それは愛の時にも復讐の時にも 同じ音色を発するからだ
■藤原美智子(ヘアメイク/ライフスタイルデザイナー)
エンドロールが流れている間も‘美学’に酔いしれていた映画は、もの凄く久しぶり!そして長年のファンであるダニエル・デイ=ルイスの布の扱い方やピン打ちをしている時の、本物の‘仕立て屋’のような無駄のない美しい手つきにも酔いしれました。この映画でデイ=ルイスが引退するなんて、あまりにも勿体なさすぎる!
■伊賀大介(スタイリスト)
ファスト・ファション的なる作品が跋扈する世の中で、オートクチュールに命を捧げる主人公の姿が、そのまま、監督のPTAのフィルモグラフィに重なって見える。「ブギーナイツ」から20年、ついにここまで来たか!!と唸る、甘美な傑作!!!!
■吉田大八(映画監督)
剛腕PTA、ウイニングショットはまさかの超スローボール!回転するその縫い目をみつめる僕らの体はなぜか痺れて、 さっきから汗が止まらない。
『ファントム・スレッド』
5月26日 シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ダニエル・デイ=ルイス ヴィッキー・クリープス レスリー・マンヴィル
配給:ビターズ・エンド/パルコ
【ストーリー】 1950年代のロンドン。英国ファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びる、天才的なオートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコック。ある日、レイノルズは若きウェイトレス アルマと出会う。互いに惹かれ合い、レイノルズはアルマをミューズとして迎え入れる。レイノルズはアルマの完璧な身体を愛し、昼夜問わず彼女をモデルにドレスを作り続けた。しかしアルマの出現により、完璧で規律的だったレイノルズの日常が次第に狂い始め…。やがてふたりは、後戻りできない禁断の扉を開き、誰もが想像し得ない愛の境地へとたどり着くことになる。
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