1973年に発生し、大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を映画化した、巨匠リドリー・スコット監督最新作『ゲティ家の身代金』が5月25日より全国ロードショーとなる。このほど、ミシェル・ウィリアムズ演じる主人公アビゲイル・ハリスを始めとする4人のキャラクターポスターがお披露目となった。

この誘拐事件は、1700万ドル（当時のレートで約50億円）という破格の身代金を要求されるも、50億ドル（当時のレートで約1.4兆円）の資産を持つゲティがその支払いを拒否し、日本のメディアでも大きく報道された。本作では、この事件の裏側で、誘拐犯と身代金を拒むゲティの間で戦い続けた人質の母親の姿を描く。

メガホンを取ったのは、『オデッセイ』、『アメリカン・ギャングスター』、『グラディエーター』、『エイリアン』などを手掛けた巨匠リドリー・スコット監督。主人公ゲイルには、『マリリン 7日間の恋』や『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、『グレイテスト・ショーマン』のミシェル・ウィリアムズ。また、元CIAの交渉人フレッチャー・チェイス役にマーク・ウォールバーグが名を連ねる。そして、億万長者ジャン・ポール・ゲティを、本作でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたクリストファー・プラマーが演じる。

キャラクターポスターには、印象的なビジュアルと共に、それぞれを象徴する台詞が記載されている。ゲイル（ミシェル・ウィリアムズ）の表情からは、息子を誘拐された苦悩や誘拐犯への怒りに加え、身内であるゲティとも戦わなければならない過酷さが見て取れる。さらに、彼女の息子であり、誘拐される張本人ジョン・ポール・ゲティ三世の台詞もゲティに関するもの。身代金の支払いも問題ないと高を括る犯人に対して、絶望とも諦めともつかない表情から、ゲティに対する思いが伺える。また、犯人と向き合う元CIAのチェイス（マーク・ウォールバーグ）の姿からは、交渉人としての腕前と自信を感じ取ることができる。そして、本作最大の敵と言っても過言ではないジャン・ポール・ゲティ（クリストファー・プラマー）の狂人めいた台詞は、孫の身代金に対しての言葉とは思えない恐怖が感じられるものとなっている。

『ゲティ家の身代金』
5月25日（金）全国公開
監督：リドリー・スコット
出演：ミシェル・ウィリアムズ　クリストファー・プラマー　ロマン・デュリス　チャーリー・プラマー　マーク・ウォールバーグ
配給：KADOKAWA

【ストーリー】　“世界中のすべての金を手にした”と言われた大富豪ジャン・ポール・ゲティ。愛する17歳の孫ポールが誘拐され1700万ドル（当時のレートで約50億円）という破格の身代金を要求されたゲティは、こともあろうかその支払いを拒否。彼は大富豪であると同時に、稀代の守銭奴だったのだ。離婚によりゲティ家から離れ中流家庭の人間となっていたポールの母ゲイルは、息子のために誘拐犯のみならず世界一の大富豪とも戦うことに。一方、一向に身代金が払われる様子がないことに犯人は痺れを切らし、ポールの身に危険が迫る。しかし、事件は思いもよらぬ展開へと発展していく。

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