『マグノリア』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール・トーマス・アンダーソン監督が、名優ダニエル・デイ=ルイスと2度目のタッグを組んだ映画『ファントム・スレッド』が5月26日に公開となる。このほど、本作で第90回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したマーク・ブリッジスらが衣装について語る特別映像がお披露目となった。
特別映像では、オスカーを受賞したマーク・ブリッジスが、本作に登場する衣装について語っている。約半年の間に50着以上の衣装がこの映画のためだけに制作され、それぞれのドレスには数メートルの生地を使用し、そこに17世紀の実際のレースがあしらわれている。アンダーソン監督とのタッグも長く、数々の衣装を手掛けたブリッジスでも、その貴重さに裁断時には手が震えたという。また、お針子役には洋服作りの講師の経験もある実際の職人が選ばれ、彼女たちの作業風景も時代にフィットしたものとなっている。
『ファントム・スレッド』
5月26日 シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:ダニエル・デイ=ルイス ヴィッキー・クリープス レスリー・マンヴィル
配給:ビターズ・エンド/パルコ
【ストーリー】 1950年代のロンドン。英国ファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びる、天才的なオートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコック。ある日、レイノルズは若きウェイトレス アルマと出会う。互いに惹かれ合い、レイノルズはアルマをミューズとして迎え入れる。レイノルズはアルマの完璧な身体を愛し、昼夜問わず彼女をモデルにドレスを作り続けた。しかしアルマの出現により、完璧で規律的だったレイノルズの日常が次第に狂い始め…。やがてふたりは、後戻りできない禁断の扉を開き、誰もが想像し得ない愛の境地へとたどり着くことになる。
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