奈良県で映画を作り続けている塩崎祥平監督が、作家の折口信夫の小説「死者の書」をヒントに日本の家族のあり方を描く映画『かぞくわり』が、2019年1月に公開されることが決定した。
出演は、元宝塚歌劇団宙組トップ娘役で、『駆込み女と駆出し男』や『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』などの陽月華が映画初主演を務め、『サバイバルファミリー』の小日向文世と『聖の青春』の竹下景子が夫婦役を演じる。本作は、塩崎監督が2012年の『茜色の約束』で奈良県大和郡山市を舞台に撮影して以来、6年ぶりのオリジナルストーリーとなる。
撮影は、1300年以上の歴史を誇る国宝の當麻寺や日本最古の神社で知られる大神神社などで特別な許可と協力を得て敢行。また、本作のオフィシャルサポーターを募集するため、クラウドファンディング(https://makuake.com/project/kazokuwari)がスタートした。
『かぞくわり』
2019年1月、スバル座ほか全国ロードショー
監督・脚本:塩崎祥平
出演:陽月華 小日向文世 竹下景子 佃井皆美 木下彩音 石井由多加
【ストーリー】 太陽が三輪山(みわやま)からのぼり二上山(にじょうざん)に沈むこの奈良の地には、1300年以上の歴史を誇る寺がある。そして、そこに祀られる曼荼羅を一夜にして織り上げたという伝説の姫がいた。姫の生まれ変わりの香奈(陽月華)は、その土地の平凡な家庭で育つが、親(小日向文世、竹下景子)に画家になる夢を拒絶されてから定職にもつかず38歳になっても親と同居の実家暮らしだった。一見平凡な家族生活だが、結婚して家を出た妹の暁美(佃井皆美)が姪の樹月(木下彩音)と出戻りしてきた。暁美が、香奈のニートな人生を否定し、家族のあり方に意見したことから家族生活に混乱をもたらす。そして、香奈の前に現れた謎の青年が香奈を再び画家の世界へと導いたことから街全体を巻き込む大騒動へと発展していく。すると香奈の中に眠っていた姫の魂が目覚め始める。
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