石井杏奈「どんなに嫌な記憶でも…取り戻したい!」記憶を巡るミステリー『記憶の技法』予告編&場面写真

いくつもの心揺さぶる珠玉の傑作漫画を世に送り出し、2016年に急逝した吉野朔実による同名漫画を、黒沢清の愛弟子、池田千尋監督が「E-girls」のパフォーマー、石井杏奈を主演に迎えて実写映画化する『記憶の技法』が、11月27日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

本作は、孤高の文学的な香りを漂わせ人間の深遠なる“心”の領域を探求した吉野朔実の原作を忠実に映像化した心理サスペンス。ある日突然、衝撃の事実に直面した多感な少女が、その謎解きのさなかに幾度となく胸を引き裂かれながらも、未来への一歩を踏み出すために、ありったけの勇気を奮い起こして自分自身が何者なのかと真実を追い求めていく。

予告編では、奇妙な記憶喪失癖に悩む主人公・鹿角華蓮(石井杏奈)が、韓国への修学旅行のためにパスポートを申請した際、戸籍抄本に不可思議な記載を見つけ、自らの過去に疑問を抱く姿や、ルーツ探しに協力してくれた、青い目を持つ同級生・穂刈怜(栗原吾郎)とともに出生地の福岡へと旅立ち現地調査する姿が映し出される。挿入されるフラッシュカットが、華蓮を待ち受ける想像を絶する驚愕な過去を予測させる中、「どんなに嫌な記憶でも…取り戻したい」と未来への一歩を踏み出すため、ありったけの勇気を奮い起こして真実を追い求める華蓮の姿が印象的だ。

併せて、本作の前売り券が、10月30日よりメイジャーネット通販にて発売されることが発表された。価格は1,400円(税込)。特典はオリジナルポストカードセット(3枚組)。

『記憶の技法』
11月27日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督:池田千尋
原作:吉野朔実「記憶の技法」
脚本:髙橋泉
音楽:安川午朗
出演:石井杏奈 栗原吾郎 柄本時生 西本まりん 木下彩音 後藤由依良 佐藤結良 二階堂智 小市慢太郎 戸田菜穂
配給:KAZUMO

【ストーリー】 東京に住むごく普通の女子高校生、鹿角華蓮(石井杏奈)は、幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまう奇妙な記憶喪失癖に悩んでいた。そんなある日、韓国への修学旅行のためにパスポート申請用の戸籍抄本を手にした華蓮は、自分に“由”という姉がいたことを知る。しかも由は4歳の時に死亡し、華蓮は“松本”という家から今の両親に引き取られた事実が判明。本当の親はどこにいるのか。なぜ、自分は養子として出されたのか。そのすべてを知りたい華蓮は嘘をついて修学旅行をキャンセルし、出生地の福岡へ旅立つ。そのルーツ探しに協力してくれた青い瞳を持つ同級生、穂刈怜(栗原吾郎)とともに現地調査を行う華蓮は、失われた記憶のピースをたぐり寄せながら、想像を絶する真実に迫っていく。

© 吉野朔実・小学館 / 2020「記憶の技法」製作委員会