昨年7月には実写映画が大ヒットを記録し、累計書籍発行部数が260万部を突破した住野よるの同名デビュー小説をアニメーション化した映画『君の膵臓をたべたい』が9月1日に公開となる。このほど、本作のオープニングテーマ、劇中歌、主題歌を、ロックバンド「sumika」が担当することが決定した。
sumikaは、今年の5月で結成5周年を迎え、先日発表した「Fiction e.p」はオリコン週間シングルランキングで3位を記録、5月8日から始まる武道館2daysを含むホールツアーも各所でソールドアウトが続出し、大型ロックフェスへも多数出演を予定している最注目バンド。初の映画楽曲を手掛けたことについて、ヴォーカル&ギターを担当する片岡健太は「牛嶋監督とは楽曲制作前から打ち合わせをさせて頂いて、その後も1曲ずつ、お互いのイメージ共有をしながら進めました」とコメント。牛嶋監督は「映画スタッフが繊細に作りこんだ映像に、sumikaさんの曲が乗ったとき、とても美しい化学変化を起こすことができたと思っています」と自信を覗かせている。また、ライブにも足を運ぶほどsumikaの大ファンである原作者の住野は「『君の膵臓をたべたい』はまぎれもなく読者さんが世に送り出し、育ててきてくれたお話です。そのアニメの曲を、読者さんを通じて知ったsumikaの皆さんが作ってくださることは、『君の膵臓をたべたい』という本へのクライマックスとして、これ以上なく素敵なことだと感じています」と喜びと感謝の気持ちを述べている。
また、sumikaによる新曲「ファンファーレ」が流れる特報映像も併せてお披露目。クラス一地味な少年“僕”とクラスの人気者の桜良という正反対の二人が織りなす青春の物語に、sumikaの吹き抜けるような歌声が優しく寄り添うような仕上がりとなっている。
スタッフ コメント全文
■sumika 片岡健太(Vo./Gt)
牛嶋監督とは楽曲制作前から打ち合わせをさせて頂いて、その後も1曲ずつ、お互いのイメージ共有をしながら進めました。作品と真摯に向き合っている事が、コンテの端々からも伝わってきて、この作品に音楽家として携われる幸せを噛み締めながら、楽曲制作に臨む事が出来ました。素晴らしい原作があって、そこにリスペクトを持った制作チームと共に、化学変化を楽しみながら、作品を作り上げました。一ファンとしても完成を心から楽しみにしております。
■牛嶋新一郎監督
最初にsumikaさんに各シーンのイメージや曲調を提示し、そこに歌詞と曲をつけてもらう形で楽曲制作を進めました。何度か机を囲んで話し合いをさせていただき、ここまで作品に寄り添って楽曲を作っていただいた経験もないので、本当にありがたいことだと感じています。映画スタッフが繊細に作りこんだ映像に、sumikaさんの曲が乗ったとき、とても美しい化学変化を起こすことができたと思っています。原作ファン、sumikaファンの方々が、映画を通して、相互的に好きになってもらえたら幸いです。
■住野よる(原作者)
まずファンとしてとても嬉しいです。数年前に読者さんから教えていただいたことがきっかけでsumikaの音楽に出逢い、ファンになりました。CDを買いライブも行きTシャツも持っています。そして、作者としての嬉しさがあります。『君の膵臓をたべたい』はまぎれもなく読者さんが世に送り出し、育ててきてくれたお話です。そのアニメの曲を、読者さんを通じて知ったsumikaの皆さんが作ってくださることは、『君の膵臓をたべたい』という本へのクライマックスとして、これ以上なく素敵なことだと感じています。
『君の膵臓をたべたい』
9月1日(土)全国ロードショー
監督・脚本:牛嶋新一郎
原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)
原作イラスト:loundraw
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
アニメーション制作:スタジオヴォルン
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika
声の出演:高杉真宙 Lynn
配給:アニプレックス
【ストーリー】 他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて…。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。二人の距離には、まだ名前がない。
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ