東出昌大と濱口竜介監督がタッグを組み、芥川賞作家の柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』が9月1日に公開となる。このほど、本作がコンペティション部門に正式出品される第71回カンヌ国際映画祭へ、主演の東出昌大、唐田えりかが初参加することが決定した。併せて、東出、唐田より喜びのコメントが寄せられた。
本作は、同じ顔をした二人の男性と、その間で揺れ動く女性・朝子の8年間を描く恋愛映画。主演の東出昌大が、同じ顔をしていながらも全くタイプの違う男性・麦(バク)と亮平という一人二役に挑み、唐田えりかがヒロインの朝子を演じる。メガホンをとるのは、『ハッピーアワー』でロカルノ、ナント、シンガポールはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞した濱口竜介。監督自らが映画化を熱望して商業映画デビューを果たし、初の世界三大映画祭への出品でありながら、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出されるという快挙を成し遂げた。第71回カンヌ国際映画祭は、5月8日より開催される。
■東出昌大 コメント
この映画に携わるスタッフ、キャストの間では、クランクイン以前から「この映画でカンヌに行きたいね」と合言葉のように言い続けていました。恥ずかしながらカンヌが何なのか分かっていませんでしたが、映画に人生の全てを捧げている濱口監督の背中を見ていると、「カンヌ」という言葉も不思議と違和感なく聞こえ、私自身も口にしていました。正式出品されると聞いた今もまだ実感がわきませんが、親愛なる濱口監督の映画が世界の舞台に上がることが心から嬉しいのと、「やっぱりあの人すげぇな~」と呟きながら、濱口監督の魅力に世間より早く気付いていたことに少し鼻を高くしています。
■唐田えりか コメント
初のヒロイン、本格演技デビュー作でもあり、『寝ても覚めても』は私の“初”が沢山なのですが、まさか、初の映画祭でカンヌ国際映画祭に行けるとは…今もまだ嬉しくて興奮が収まりません。大好きな皆さんと参加できることもすごく楽しみです。この作品が、世界に羽ばたいていくのを大事に見送りたいと思います。
『寝ても覚めても』
9月1日(土) テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
監督:濱口竜介
原作:柴崎友香「寝ても覚めても」(河出書房新社刊)
音楽:tofubeats
出演:東出昌大 唐田えりか 瀬戸康史 山下リオ 伊藤沙莉 渡辺大知 仲本工事 田中美佐子
配給:ビターズ・エンド、エレファントハウス
【ストーリー】 東京。カフェで働く朝子は、コーヒーを届けに行った先の会社で亮平と出会う。真っ直ぐに想いを伝えてくれる亮平に戸惑いながらも朝子は惹かれていき、ふたりは仲を深めていく。しかし、朝子には亮平には告げていない秘密があった。亮平は、かつて朝子が運命的な恋に落ちた恋人・麦(バク)に顔がそっくりだったのだー。
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