江戸川乱歩賞受賞作家・翔田寛の同名小説を、主演に上川隆也を迎えてドラマ化した「連続ドラマW 真犯人」が今秋WOWOWにて放送されることが決定した。
▲写真左から20代・40代・60代を演じ分けた上川隆也
本作は、昭和49年と平成20年に起きた2つの殺人事件が交差して、未解決のままだった幼児誘拐事件の真相に迫る捜査ミステリー。上川は主人公・重藤成一郎の20代・40代・60代を演じ分け、昭和から平成の時代をまたぎ“真犯人”を追求する真摯な刑事役を熱演する。監督はWOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ「犯罪症候群」シリーズの村上正典、脚本は「連続ドラマW 宮沢賢治の食卓」、TVドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」などの池田奈津子が担当。そして音楽は、TVアニメ「東京喰種トーキョーグール」をはじめ、「犯罪症候群」シリーズ、映画『いぬやしき』、『BLEACH』などを手がけるやまだ豊が務める。
「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(4月29日深夜0時より全20話をWOWOWプライムで一挙放送)では1961~1987年の約26年の間、苦境に立たされながらも信念に基づき生きるビジネスマン・恩地元を好演したことも記憶に新しい上川。今作でも時効を迎えた殺人犯の逮捕に執念を抱く刑事の34年間を演じきった。
■上川隆也(重藤成一郎役) コメント
Q:昭和と平成の時代を交差しながら、事件の真相を解明していくストーリーですが、主人公・重藤成一郎の20代・40代・60代と34年間を演じてみて、いかがでしたでしょうか。
上川:これまでも、年代を移ろわせながら演じていく役柄には御縁がありましたので、役柄に対しては苦慮する事なく演じる事が出来ました。寧ろ、その環境の変化を楽しませて頂きました。
Q:クランクアップしましたが、撮影で印象に残っているエピソードを教えてください。
上川:この作品は、御存知の通り厳しい寒さの続いたこの冬に、ロケを中心として撮影が
進められました。そんな環境の中、夜間に行われた雨のシーンでは、降らせた雨が地面でみるみるシャーベット状に凍っていくのを確認しながら、雨具も持たずにずぶ濡れになって演じたのは、今回の作品の中でも忘れがたい一コマです。
Q:視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
上川:硬派で骨太な作品を創っている実感が、撮影中から感じられました。仕上がりは、きっとその予感を更に上回る事でしょう。どうぞ御期待下さい。
「連続ドラマW 真犯人」
WOWOWプライムにて今秋 放送スタート(全5話) ※第1話無料放送
監督:村上正典
原作:翔田寛「真犯人」(小学館刊)
脚本:池田奈津子
音楽:やまだ豊
出演:上川隆也
【ストーリー】 平成20年、静岡県の国道高架下で東京の中古車販売店経営者・須藤勲の殺人事件が発生。須藤の身辺を調べる静岡県警富士裾野署の刑事・日下悟は、須藤が昭和49年に離婚した妻との間にできた当時静岡在住の幼い息子・尾畑守を誘拐事件で亡くしていることを知る。この誘拐事件は時効成立の1年前となる昭和63年に、静岡県警・本部長の榛康秀の指示により特別捜査班を編成。ノンキャリアながら警視にまで昇進した重藤成一郎(上川隆也)が管理官となり、有能な刑事6人を率いて再捜査が行われていた。それから20年後に東京在住の須藤が静岡で殺されたことを不可解に感じる日下は、昭和の幼児誘拐殺人事件を掘り下げることが須藤殺害の解明につながると直感し、警察から離れて久しい重藤を訪ねて事件解決の手がかりを探る。さらに、日下は尾畑守の遺族である母親の尾畑小枝子や姉の尾畑理恵にも接触、次第に真犯人へと近づいていく。