『(500)日のサマー』『gifted/ギフテッド』のマーク・ウェブ監督最新作『さよなら、僕のマンハッタン』が4月14日より全国ロードショー中。このほど、本作で主人公トーマス(カラム・ターナー)と、その風変わりな隣人W.F.ジェラルド(ジェフ・ブリッジス)が出会うシーンが公開された。
本作は、退屈な毎日を送っていた青年が、おかしな隣人と父の愛人との出会いを経て、少しだけ大人へと成長する物語。主人公トーマスを演じるのは、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の出演が控える若手英国俳優のカラム・ターナー。
14日に封切られた本作は、11館での公開スタートにもかかわらず、SNS上で反響が広がっており、映画ファンの中で“見逃せない1本”として話題になっている。「余韻で泣きそう」、「自分自身のあの頃を思い出す」、「一生観ていたい」、「青春賛歌としてとても愛おしい」など、誰もが持つ“青春の思い出”を呼び起こすストーリー、本作独特の観了感が多くの人を惹きつけている。
公開された本編映像では、アパートの隣室に越してきたというW.F.が、トーマスにいきなり「悩んでいるな。彼女の名前は?」と、その表情を見ただけで恋に悩んでいることを言い当ててみせる。W.F.とトーマスの関係性に心惹かれ続けたことが、10年以上の歳月をかけ製作に至った経緯だと話すマーク・ウェブ監督は、「彼は洞察力に長けていますが、説教くさくない。そんな人から人生のアドバイスをもらえたら素敵だと思いませんか?それに彼の言葉には考えさせられる要素も含まれます」と、W.F.のキャラクターについて語る。その言葉どおり、W.F.はトーマスに寄り添うような語り口調で、ミミについて指摘していく。このシーンではトーマスは話を最後まで聞かず、部屋にあがってしまうが、これには続きがあり…。
公開後多くの人の心をつかんでいるのが、若手注目俳優カラム・ターナーの初々しさとは対照的に、いぶし銀の魅力が光る名優ジェフ・ブリッジス。ジェフ・ブリッジスは今回演じた役柄について、「私はこの役をすごく気に入っています。今回の役と私は、創造性があるという点で似ていると感じます。台本の中にW.F.ジェラルドが自身を表現するフレーズがありまして、それが“身だしなみを気にしない男”なのですが、私はこの表現を気に入っています。その表現は私にも当てはまりますからね(笑)」と、“見た目”も含め、演じたキャラクターと自身のシンクロする部分があったことを語っている。
劇中にW.F.が悩めるトーマスへなげかける金言の数々、“W.F.語録”は、俳優の斎藤工もテレビ番組で本作の「見どころの一つ」だと紹介しており、なかでも予告編にも登場するセリフ「窓を見つけて、飛び出せ」は、まさにトーマスを動かすこととなる言葉である。また、先日『さよなら、僕のマンハッタン』公開記念特別トークイベントに登壇したクラムボンのmitoも、今回公開されたシーンに関して「一見見逃してしまうような演技、W.F.が主人公としゃべり終わったときの表情があるんですけど、なんでその時そういう表情だったのかって、考えるとスルメ感があります(笑)。何度か観直していくと、こういうことだよなって思うんです」と話しており、一度映画を観た人にとっても必見のシーンといえる。SNS上でも「ジェフ・ブリッジス渋すぎる」「思いがけずジェフ・ブリッジスの映画だった」と、カリスマ熟練俳優の演じた新たな名キャラクターに映画ファンから歓喜の声が多数上がっている。
『さよなら、僕のマンハッタン』
4月14日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国順次公開中
監督:マーク・ウェブ
出演:カラム・ターナー ケイト・ベッキンセール ピアース・ブロスナン シンシア・ニクソン ジェフ・ブリッジス カーシー・クレモンズ
配給:ロングライド
【ストーリー】 大学卒業を機に親元を離れたトーマスは、風変わりな隣人W.F.ジェラルドと出会い、人生のアドバイスを受けることに。ある日、想いを寄せるミミと行ったナイトクラブで、父と愛人ジョハンナの密会を目撃してしまう。W.F.の助言を受けながらジョハンナを父から引き離そうと躍起になるうちに、彼女の底知れない魅力に溺れていく。退屈な日々に舞い降りた二つの出会いが彼を予想もしていなかった自身と家族の物語に直面させることになる…。
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