国民が立ち上がり、国と闘った韓国民主化闘争の実話を映画化した『1987 When the Day Comes』(原題)が、邦題『1987、ある闘いの真実』として、9月8日に公開されることが決定し、併せて特報映像がお披露目となった。
本作は、ソウルオリンピックを翌年に控えた1987年の軍事政権下の韓国で、一人の大学生の死を発端に、韓国全土を巻き込むまでに発展した民主化闘争を描く衝撃の実話。監督は、『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013)で狂気の境界線にいる登場人物たちを描き出したチャン・ジュナン。出演には、北分子の徹底排除に信念を燃やすパク所長にキム・ユンソク、学生の死を隠ぺいしようとする警察に対峙するチェ検事をハ・ジョンウ、学生デモに立ち上がる大学生をカン・ドンウォン、警察にマークされている運動家にソル・ギョング、危険を顧みず運動家に手紙を運ぶ看守役にユ・ヘジン、『お嬢さん』で注目されたキム・テリら演技派俳優が集結した。
特報映像では、軍事政権下の韓国で、一人の大学生の死の真相を巡り、警察、検察、新聞記者らがそれぞれの思惑や信念の元に闘う姿が描かれている。『哀しき獣』以来、7年ぶりの共演となるキム・ユンソクとハ・ジョンウ、韓国を代表する人気俳優二人の熱演も見逃せない。
『1987、ある闘いの真実』
9月8日(土)、シネマート新宿ほか、全国順次ロードショー
監督:チャン・ジュナン
出演:キム・ユンソク ハ・ジョンウ ユ・ヘジン キム・テリ ソル・ギョング カン・ドンウォン パク・ヘスン イ・ヒジュン ヨ・ジング
配給:ツイン
【ストーリー】 1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。徹底的に北分子を排除したい南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する取り調べは、日に日に激化していた。そんな中、ソウル大学の学生が行き過ぎた取り調べ中に死亡する。隠ぺいのために警察は親にも遺体を見せず火葬を申請するが、何かおかしいと感じたチェ検事(ハ・ジョンウ)は検死解剖を命じる。解剖により学生は拷問致死であったことが判明するが、政府は取り調べをした刑事二人を逮捕することで事件を終わらせようと画策する。これに気付いた新聞記者、刑務所看守らは、事実を白日のもとにさらそうと奔走するが、警察による妨害もエスカレートしていく。また、拷問で仲間を失った大学生たち(カン・ドンウォン)も立ち上がろうとしていた―。
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