服部彩加、小柳友「8日間走り続けた」映画『ANIMAを撃て!』 初日舞台挨拶レポート

コンテンポラリーダンスを通して一人の女性が成長していく姿を描き、2017年「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」のオープニングを飾った映画『ANIMAを撃て!』が3月31日に公開初日を迎え、新宿武蔵野館にて、主演の服部彩加、小柳友、そして本作の脚本・監督を務める堀江貴大が登壇し舞台挨拶を行った。

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初めての演技にして映画初主演を果たした服部彩加、人生初の公務員役を演じた小柳友、そして本作が商業長編作品として初監督となる堀江貴大と、「初めてづくし」のキャストと監督が登場し、初日舞台挨拶はスタート。

服部は、「いよいよ今日がきたという思いで、これからがスタートなのでワクワクしております。初演技での映画撮影は、私にとって全てがビックリづくしでした。小柳さんは、ムードメーカーでリードしてくださり、演技の面で支えていただけたので、安心して演じることができました。映画の中に、這いつくばって踊るシーンがありますが、カメラマンもローアングルで私と同じ目線で撮影してくださっており、そこがお気に入りです。映像をかいすることで、踊っている自分を色んな角度からみれたので、発見も多く面白いなあと思いました。この映画をご覧いただき、皆さんの中に何か残るものがあって家路に帰っていただけたら幸いです」と、初日を迎えての思いを語った。

小柳は、「堀江監督と僕は同じ年齢(29歳)なのですが、今までは、監督に言われたことを表現していましたが、今回は監督とディスカッションすることができたため、自分が表現したいものはなんだろうということを改めて気づかせていただけた作品になりました。公園でドラムを叩くシーンがありますが、外で叩くことなどないので、高校の文化祭以来の経験でした。8日間にわたって撮影しましたが、服部さんと共に走り続けた8日間で、クランクアップには僕たち二人とも熱いものを感じていました。この作品がたくさんの方に届くように協力していただけたら幸いです」と、改めて映画と向き合った日々を振り返った。

堀江監督は、「この企画を最初に作ってから、ちょうど4年が経ちます。4年かけて色んな人たちと出会い、今日公開を迎えることができました。感慨深いです。お客さんに楽しんでいただきたいと強く思って作った作品ですので、楽しんでいただけたなら嬉しいです」と、商業用長編映画デビュー作品となった本作の初日を迎え、作品の完成と公開に感謝を述べた。

『ANIMAを撃て!』
3月31日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー中
監督・脚本:堀江貴大
出演:服部彩加 小柳友 黒澤はるか 藤堂海 中村映里子 大鶴義丹
配給:アティカス

【ストーリー】 クラシックバレエカンパニー「BAN」に所属し、ダンサーとしての将来を嘱望されている果穂(服部彩加)は、留学支援のための試験に挑むものの、クラシックなダンスを踊る自分に違和感を抱いていた。「BAN」の主宰兼振付家の伴(大鶴義丹)にその気持ちを指摘されてしまった果穂は、ホールの倉庫から聞こえてくるリズミカルなドラムの音色に誘われる。その音の主は、ホール職員で元ドラマーの伊藤(小柳友)だった。伊藤は一次試験直前に倉庫の中でトウシューズを脱いで思いのままに踊る果穂の姿を目撃し、音楽への情熱を取り戻していた。ドラムを叩く伊藤の前で、ありのままの自分を表現したダンスを踊る果穂は、最終選考の自由演目を伊藤のドラム演奏で、クラシックバレエではなくコンテンポラリーダンスで挑むことを決意する。その方向転換に反対する伴やライバルダンサーの萌香(黒澤はるか)、その決断を後押しする果穂の姉・由美子(中村映里子)。果穂は迷いを断ち切るために「BAN」を退団し、伊藤と二人三脚で最終選考に臨もうとする。

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