昨年7月には実写映画が大ヒットを記録し、累計書籍発行部数が260万部を突破した住野よるの同名デビュー小説をアニメーション化した映画『君の膵臓をたべたい』の公開日が9月1日に決定し、高杉真宙とLynnが主演声優を務めることが発表された。
主人公「僕」を演じるのは、映画『PとJK』や『散歩する侵略者』などで注目を集め、第72回毎日映画コンクールで新人賞を受賞した高杉真宙。今年は、3月に公開された出演作『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」のほか、『世界でいちばん長い写真』、『虹色デイズ』、『ギャングース』といった3本の主演作が控え、4月スタートのドラマ「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」の出演も決定している。今回の主演声優への抜擢について、高杉は「まずは驚き、そのあと嬉しさや緊張などがこみ上げてきました」と喜び以外にもさまざまな感情があったようで、初声優ということに関しては、「今回初めて声のお仕事をやらせていただきますが、自分が本当にやりたかったお仕事のひとつなので、とても嬉しく思っています」と、自身もチャレンジしてみたかったジャンルであることを明かした。さらに、「声だけで演じるというのは、実写の映画やドラマでのお芝居とは全然違うものだと思いますので、自分のキャラクターをしっかりと理解して、しっかりと自分らしく表現できたらいいなと思っています」と自身の新たな挑戦への意気込みを語っている。
ヒロイン・山内桜良役には、テレビアニメや吹き替えで活躍する若手声優のLynnが担当。監督は牛嶋新一郎が務め、アニメーション制作はスタジオヴォルンという新進気鋭のキャストとスタッフ陣が集結し、アニメーション独自の映像美により作品の世界観を表現する。
製作プロデューサーは、「僕」というキャラクターについて「一見すると人が苦手で暗そうな少年ですが、その実、自分の考えや価値観をしっかり持ち、常に何かと戦っている様な少年です。そうしたキャラクター性の表現に求めていた声の艶や質感と共に、作中での「僕」の成長を描くのに“上手さと未完成さを兼ね備えた”声の芝居が必要でした」と語り、偶然、高杉がナレーションを担当していたWEB動画を観て、「“「僕」”の声を見つけた。そう確信しました」とまさに運命の出会いであったとコメント。すぐに高杉へオファーし見事快諾。完成版がより一層期待の持てる理想的なキャスティングとなった。
さらに、高杉の声も入った予告編も公開。クラス一の人気者の山内桜良の秘密を知ったクラス一地味な「僕」が、青春とは似つかわしくない会話を交わす様子が描かれている。
■高杉真宙 コメント
Q:劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』に、声優として出演が決まった際のお気持ちをおきかせください。
「まずは驚き、そのあと嬉しさや緊張などがこみ上げてきました。元々マンガやアニメが大好きで、いつか声のお仕事ができたらいいなとずっと思っていたので、こうしてやらせていただけるということが決まり、頑張らなくてはという気持ちがすごく強いです」
Q:『君の膵臓をたべたい』という作品の印象をおきかせください。
「台本を読んでから小説を読ませていただいたのですが、桜良の台詞で、自分のなかにずっしりとくるものがけっこうあって、ずっと桜良だけが色がついているという感覚でした。それは、「僕」という役として読んでいるからということもあると思うのですが、いろいろと考えさせられることが多いです」
Q:声優初挑戦とのことですが、アフレコへ向けてなにかご準備されたことはありますか?
「台本を読んだり、いただいた資料を見たり、テストアフレコというものをやらせていただいたりしました。テストアフレコをする前までは分からないことも多かったのですが、いろいろ教えていただいて、自分の入ったことのない世界にやっと踏み出した感じがしています。実感もわいてきましたし、もっとしっかりとこのキャラクターのことを理解して演じていきたいなというのもあって、改めてもっと台本を読み込もうと思いました」
Q:アフレコへ向けての意気込みをお願いいたします。
「今回初めて声のお仕事をやらせていただきますが、自分が本当にやりたかったお仕事のひとつなので、とても嬉しく思っています。ただ、声だけで演じるというのは、実写の映画やドラマでのお芝居とは全然違うものだと思いますので、自分のキャラクターをしっかりと理解して、しっかりと自分らしく表現できたらいいなと思っています。頑張りますので宜しくお願いいたします」
■Lynn コメント
Q:劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』へのご出演が決まった際のお気持ちをおきかせください。
「ものすごく嬉しかったです。実写映画を観に行ったタイミングでちょうどオーディションのお話をいただいて、原作小説とコミカライズも読ませていただき、改めてとても素敵な作品だなと感じました。桜良というキャラクターが本当に魅力的で、何が何でも演じたいという強い思いで、気合いを入れてオーディションを受けさせていただいたのを覚えています。実際に桜良役を演じさせていただけることになり、すごく光栄で、もちろん緊張や不安もあるのですが、ただただ本当に、嬉しい気持ちでいっぱいです」
Q:『君の膵臓をたべたい』という作品の印象をおきかせください。
「タイトルで衝撃を受けると思うのですが、そこからは想像ができないような、暖かくて、悲しくて、繊細なストーリーという印象です。はっとさせられる台詞がたくさんあって、なんとなく日々を過ごしてしまっていた自分はだめだったなぁと考えさせられました。明日からの生き方が変わっていくような、自分の人生観みたいなものが変えられるような、そんな作品だなと思います」
Q:山内桜良という役どころについて。
「笑顔がすごく印象的な女の子なので、朗らかさやにこやかさは常に大事にしつつも、弱い部分や真剣な表情も時折垣間見えるので、そういった面もしっかりと伝えられるように、心の微妙な動きというのを大事にしていきたいと思っています」
Q:意気込みをお願いいたします。
「本編は高杉さん演じる「僕」とのかけあいが多く、ほぼふたりの会話劇なので、アフレコ現場での空気感を大切にしていきたいです。そして、一言一言丁寧に心をこめて、観てくださるみなさんの心を動かすような作品にできればと思っているので、気持ちをこめて、全力で、楽しく、後悔のないように、一生懸命桜良として生き抜きたいです」
『君の膵臓をたべたい』
9月1日(土)全国ロードショー
監督・脚本:牛嶋新一郎
原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)
原作イラスト:loundraw
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
アニメーション制作:スタジオヴォルン
声の出演:高杉真宙 Lynn
配給:アニプレックス
【ストーリー】 他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて…。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。―二人の距離には、まだ名前がない。
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ