フランスが世界に誇る名優、アラン・ドロン、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャンヌ・モロー、ジャン=ポール・ベルモンドの代表作を一挙特集上映する「華麗なるフランス映画」が開催初日を迎え、2月17日、角川シネマ有楽町にて行われたトークイベントに、メディア・パーソナリティの芳村真理が登壇した。
アラン・ドロン主演の名作『太陽がいっぱい』4Kレストア版の上映後に登場した芳村は、「びっくりするくらいキレイ!これが4Kですか!」と、新たによみがえった名作の美しさに驚嘆しきりの様子で、トークイベントはスタートした。
芳村が知人を介してアラン・ドロンと会ったのは『太陽がいっぱい』が公開され、日本でも大人気になっていた頃だったが、パリのカフェにラフな姿で現れ、周りも彼に注目しない様子に「あなたは日本ですごい人気なのよって言っても、本人はキョトンとしてて、その当惑した顔が忘れられない」、「おとなしい、控えめな青年という印象を持った」と当時を振り返った。
カトリーヌ・ドヌーヴとは、芳村がTVの歌番組を収録していた時にその現場を見にきたという。ドヌーヴの印象は、「本当におおらかで、きれいで、その頃、サン・ローランの洋服を着て歩いているのが本当に素敵だったのを憶えています」と語った。
そして、本特集上映で『エヴァの匂い』等が上映されるジャンヌ・モローにも会ったのかと聞かれると、友人とローマを歩いていた時に、映画のワンシーンのような男女がパパラッチに囲まれていたのが見え、それがモローと当時の恋人だったピエール・カルダンだったという。カルダンとは面識があったため、声をかけると、そこでモローを紹介され、「(モローは)本当に素敵なマダム。そんなに大きくないの。そしてジーっと見ながら、にっこり笑って“こんにちは”って言ってくれたんです」と、当時を思い出しながら、笑顔で語った。
最後に、40代のファンの女性から、今後、年を重ねるにあたってするべきことを聞かれると、「20代、30代は何もしなくても大丈夫。40代は意識しないとダメ。よっしゃと気合を入れて、自分にお金をかけて投資してください。そうすると、60代、70代はジャンヌ・モローのようになれると思います」と秘訣を教えてくれた。
「華麗なるフランス映画」
2月17日(土)より角川シネマ有楽町他全国順次公開中
配給:KADOKAWA