二階堂ふみ&吉沢亮「羽生結弦選手の話で盛り上がった」映画『リバーズ・エッジ』ベルリン凱旋・公開記念舞台挨拶

岡崎京子による漫画が原作の映画『リバーズ・エッジ』が2月16日より全国公開された。現地時間の2月15日には、第68回ベルリン国際映画祭パノラマ部⾨で上映された本作。⼆階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督が現地に⾶び、メイン会場のレッドカーペットにも登場した。そして2月18日、本作の公開記念舞台挨拶がTOHOシネマズ新宿で行なわれ、凱旋帰国した3名と、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨が登壇した。

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初の漫画原作を手掛ける行定勲監督が、どうしようもない欲望と孤独を持て余し、愛に飢え、暴力に逃げ、生きることにもがく高校生たちの姿を鮮烈に描く本作。出演は、自由に生きる今時の女子高生・若草ハルナに二階堂ふみ、ハルナの同級生でゲイのため執拗なイジメに遭う山田に吉沢亮。山田に一方的な好意を寄せるクラスメイト・田島カンナに森川葵、ハルナの恋人で山田をイジメる観音崎に上杉柊平、摂食障害のモデル・吉川こずえにSUMIRE、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人・ルミに土居志央梨ら、日本映画の新時代を担っていく華やかな若手キャストたちが集結した。

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国内も含めて初めての映画祭となった吉沢は「楽しかったです。会場の熱気がすごくて。もっと敷居の高いものだと思っていたら、本当にお祭りみたいにワイワイやっていて」とベルリン国際映画祭の感想をコメント。初めてのベルリンとなった⼆階堂は「すごく緊張しました。この映画でベルリン国際映画祭に行くことが出来て本当に幸せ」と感じながらレッドカーペットを踏みしめたという。現地でサイン攻めにあったという二階堂は「映画好きの方が多くて、写真をプリントされてくるんですけど、なぜこの写真を?というものもあって(笑)。行定監督にいたってはものすごく若い頃の写真があったりして(笑)」と現地での思わぬエピソードを明かした。5度⽬のベルリンとなった監督は「熱気はありましたね。どの国もティーンを描く映画はエッジが丸く分かりやすい。でも、この映画はそうじゃない。それを選んでくれたベルリンも勇気がある、感激しました」と熱弁した。

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海外の反応を肌で感じた吉沢は「ドキドキでしたね。そこで笑うんだとか、シュールなところは素直な反応するとか」と現地での意外な反応が新鮮だったという。二階堂は「観終わったあとのQ&Aも、私たちが逆に気付かされることがあったり。ひとつの映画でこんなに多面的なものを見せられるのって海外ならでは」と刺激な時間だったことを明かした。

平昌冬季五輪・フィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手と同じ年の生まれだという二階堂と吉沢。二階堂は「ここに来るバスの中で、その話で盛り上がって。特に上杉柊平くんがずっと熱弁していた」と説明すると、上杉が「泣いちゃって。家でポーズとか真似して(笑)」と興奮気味に話し会場を盛り上げた。

最後には本作の主題歌「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」を書き下ろした小沢健二から、サプライズの手紙が。MCが代読すると二階堂は「感無量です」と瞳を潤ませていた。

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『リバーズ・エッジ』
2月16日(金)より TOHOシネマズ 新宿他全国ロードショー
監督:行定勲
原作:岡崎京子
主題歌:小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」
出演:二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 森川葵
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 「若草さん、今晩ヒマ? 僕の秘密の宝物、教えてあげる」。若草ハルナ(⼆階堂ふみ)は、彼⽒の観⾳崎(上杉柊平)がいじめる⼭⽥(吉沢亮)を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ、放置された“死体”を⽬にする。「これを⾒ると勇気が出るんだ」と⾔う⼭⽥に絶句するハルナ。さらに、宝物として死体を共有しているという後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)が現れ、3⼈は友情とは違う歪んだ絆で結ばれていく。ゲイであることを隠し街では売春をする⼭⽥、そんな⼭⽥に過激な愛情を募らせるカンナ(森川葵)、暴⼒の衝動を押さえられない観⾳崎、⼤量の⾷糧を⼝にしては吐くこずえ、観⾳崎と体の関係を重ねるハルナの友⼈ルミ(⼟居志央梨)。閉ざされた学校の淀んだ⽇常の中で、それぞれが爆発⼨前の何かを膨らませていた。そんなある⽇、ハルナは新しい死体を⾒つけたとの報せを⼭⽥から受ける…。

© 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社