第70回カンヌ国際映画祭特別招待作品として上映されたソル・ギョング主演の映画『名もなき野良犬の輪舞』が5月5日より公開となる。このほど、本作の日本版ポスタービジュアルと予告編がお披露目となった。
犯罪組織でトップに成り上がるという野望を持つ受刑者のジェホは、刑務所へ入所してきた野心的な新入りヒョンスと出会い、お互いに信頼し合うようになる。しかし、ある真実が露見したことで、二人の絆は哀しみと憎悪を帯びていく。80年代の香港映画やヨーロッパ映画のような古典的でスタイリッシュな映像で表現された本作は、第54回大鐘賞映画祭、第37回韓国映画評論家協会賞、第38回青龍映画賞など主要な韓国の映画賞を席巻した。
主演のソル・ギョングは本作での演技で数々の主演賞を受賞し、共演のイム・シワンは好青年の印象とは真逆な暴力的な男を演じて話題を呼んだ。このほか、『アジョシ』のキム・ヒウォン、『王の運命-歴史を変えた八日間-』のチョン・ヘジンが登場し、さらに『黒く濁る村』など多くの作品で存在感を見せつける韓国映画界の重鎮、ホ・ジュノが特別出演している。
予告編では、ソル・ギョング演じる無慈悲なヤクザのジェホと、イム・シワン演じる野心溢れるヒョンスの出会いから互いを信頼しあう様子が描かれる中、それぞれの思惑と野望、そして衝撃の真実が少しずつ露呈し始める。また、小説家の馳星周が「人が闇に飲み込まれる瞬間を捉えて、これはフィルムノワールの傑作である」というコメントを寄せている。
日本版ポスターは、裏切りと復讐が交錯する、男たちの哀しき運命の行方を予感させる仕上がりとなっている。
『名もなき野良犬の輪舞』
5月5日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ビョン・ソンヒョン
出演:ソル・ギョング イム・シワン チョン・ヘジン キム・ヒウォン イ・ギョンヨン ホ・ジュノ
配給:ツイン
【ストーリー】 犯罪組織でナンバー1に成り上がるという野望を持つ受刑者のジェホ(ソル・ギョング)は、刑務所へ入所してきた野心的な新入りヒョンス(イム・シワン)と出会う。ジェホはこれまでの人生で一度も他人を信じたことはなかったが、ヒョンスが奇襲からジェホを救って以降、二人はお互いに信頼しあい、一緒に働くことを誓う。出所後、彼らはチームを組んで犯罪組織を乗っ取ろうとするが、次第にそれぞれの秘めた動機が現れ始める。彼らの信頼の下に潜む真実が姿を現すとき、二人の関係は哀しきものへと変わっていく。
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