浜田省吾『旅するソングライター』 板屋宏幸監督 × 田家秀樹(音楽評論家)がハマショーの魅力を語り尽くす!トークショー レポート

70年代から現在までツアーによってOne&Onlyのポジションを確立してきた浜田省吾。2015年に行われた9年ぶりのホールツアーと25万人を動員した翌年のアリーナツアーのライブ映像にコンセプチュアルな映像も加えたスケール感溢れる作品『旅するソングライター』が、2月9日から2月22日の2週間限定で公開となる。2月9日、公開初日を記念して、本作の監督・板屋宏幸と田家秀樹(音楽評論家)によるトークショー付き上映会がTOHO シネマズ六本木ヒルズにて行われ、浜田省吾と30年来の付き合いがある二人が、アーティスト・浜田省吾の魅力を存分に語り尽した。

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浜田省吾と30年来の交流がある板屋監督は、「“浜田省吾ってどんな人ですか?”と聞かれることがありますが、あれほど人に優しくて自分に厳しい人は、そうそうお目にかかったことはありません。『僕と彼女と週末に』という曲がありますが、ニュース映像をいれて昨今の世界情勢を表現したいと言われた時、あまりにも浜田さんの考えていることが大きすぎて、1曲の中に入りきらないから中途半端になるからやめましょう、反対ですと言って断ったことがあります。その時の想いがあったので、2010年に全編未発表ライブ映像とニュース映像で『僕と彼女と週末に』を作った事があります。そして、ON THE ROAD2015ホールツアーの時、年末に浜田さんから『ホールツアーは、“旅するソングライター”のアルバムを全部やっているから、これに映像をつけて一つのパッケージにしない?』と提案を受けました。一つの会場のライブビデオは今までなかったので、浜田さんが何を作りたいかはすぐ共有できたのですが、僕の仕事が忙しかったため、浜田さんから『制作スケジュールがとれないのなら、お互いに満足いくものを作れないから、この前の企画は断念します』とメールがきて、なんとも言えない気持ちになりました。その十字架を背負って、今日、この場にいられるのは幸せなことだと思います。田家さんに、観終わってから『監督、音楽が見えました』と言われ、監督冥利につきました。今日、“音楽”が皆さんの中にも見えるといいなあと思っています」とこれから作品を観る観客に向け、想いを語った。

田家秀樹は、「目一杯お楽しみください。見逃す事のないように、聴き逃すことのないように、リラックスして集中する。楽しみましょう。そして、2週間毎日がハマショーなだけでなく、1日何回も観てほしい。毎時間ハマショーです!」と投げかけ、会場の笑いを誘っていた。そして浜田省吾本人からの手紙をサプライズで披露し、代読。手を合わせ祈るような姿で手紙を聞く観客も多く、読み終えた後、割れんばかりの拍手が会場を包んだ。

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『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2015-2016 「旅するソングライター」 “Journey of a Songwriter”』
2月9日(金)~2月22日(木) 全国約70館にて2週間限定上映
監督:板屋宏幸
企画製作:ROAD & SKY
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
公式HP: http://hamasho-tabisuru.jp

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