モーテルで暮らす母娘のひと夏の物語『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』邦題決定&ポスタービジュアル

第70回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、全世界の映画賞で96ノミネート、56の賞を受賞した話題作『フロリダ・プロジェクト』(原題)が、邦題『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』として5月12日より公開されることが決定した。併せて、本作のポスタービジュアルがお披露目となった。

フロリダ・プロジェクト:ポスタービジュアル-S

監督と脚本は、全編をiPhoneで撮影しロサンゼルスの街で暮らすトランスジェンダーの女性たちをポップに描いた『タンジェリン』のショーン・ベイカー。本作は全編を35mmで撮影し、“世界で最もマジカルな場所”といわれるフロリダのディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテルを舞台に、フロリダの眩いほど鮮やかなブルーの空、どこか現実離れしたパステルカラーに彩られた世界で、その日暮らしを送るシングルマザーと6歳の娘の破天荒な生活、そして同じくモーテルで暮らす人々の一夏の物語を6歳のムーニーの視点からカラフルに描き出す。

主人公ムーニーを演じたのは、舞台となるフロリダ出身のブルックリン・キンバリー・プリンス。本作の演技で、撮影当時6歳にして数々のブレイクスルー賞を受賞した。ムーニーの母親ヘイリー役には、監督のショーン・ベイカーがインスタグラムで発掘し、演技未経験の映画初出演となるブリア・ヴィネイト。そしてムーニーやモーテルで暮らすみんなの父親的な存在である管理人ボビーを、本作で第90回アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされているウィレム・デフォーが演じる。

ポスタービジュアルは、フロリダの鮮やかな青空の下でショッピングカートに乗った主人公の女の子ムーニーとシングルマザーのヘイリーがおでこをくっつけながら無邪気に笑い合う、カラフルでポップなデザインとなっている。

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』
5月12日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本・編集:ショーン・ベイカー
出演:ブルックリン・キンバリー・プリンス ウィレム・デフォー ブリア・ヴィネイト
配給:クロックワークス

【ストーリー】 6歳のムーニーと母親ヘイリーは定住する家を失い、世界屈指の観光地であるフロリダ・ディズニー・ワールドのすぐ外側にある安モーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周りの大人たちは厳しい現実に苦しむも、ムーニーはモーテルに住む子供たちと冒険に満ちた毎日を過ごし、そんな子供たちをモーテルの管理人ボビーはいつも厳しくも優しく見守っている。しかし、いつまでも続くと思っていた大好きなママや仲間たちと過ごす楽しくて夢のような日々が、ある出来事がきっかけとなり…。

(C)2017 Florida Project 2016, LLC.