渡邉剣と天野浩成がサプライズ演出のチョコレートケーキを「あーん!」『花は咲くか』完成披露イベント レポート

誰もが一度は経験する「恋」の葛藤を軸に、年の差カップルの純愛を描く、累計発行部数35万部超えのBL(ボーイズラブ)コミックスを実写化した『花は咲くか』が、2月24日より公開となる。このほど、本作の完成披露イベントが、2月6日に池袋HUMAXシネマズで開催され、カップルを演じた主演の渡邉剣と天野浩成、谷本佳織監督が登壇した。

DSCN2757

待望の映画初主演を務めるのは、「動物戦隊ジュウオウジャー」やドラマ「明日の約束」の渡邉剣。彼と恋に落ちる相手役を、『仮面ライダー剣』や『HiGH&LOW』の天野浩成が演じる。イベントに登場した3人は、映画完成の喜びや見どころ、BL作品に挑戦した思い、バレンタインデーの思い出などを和気あいあいとクロストークし、また、主題歌「ふたり願い星」を手掛けた注目のアーティスト綱希美香からのコメントも発表された。さらに、原作者の日高ショーコ先生からのバレンタインのチョコレートケーキがサプライズで登場し、渡邉と天野たちは感激。まるで本当のカップルさながらに、仲良くケーキの食べさせ合いを披露し、会場は黄色い歓声に包まれた。

拍手に包まれて登壇した渡邉は、少し緊張しながらも「ネタバレは控えていきたいと思うんですが、みなさん、温かく見守ってください」と笑顔で挨拶。天野も「本当に今日はありがとうございます!短い時間ですが、いっしょに楽しんでいきたいと思います」と気合い十分の様子で登場した。

DSCN2743

映画初主演となる渡邉は、最初は原作ではなく台本を手にしたようで、「読んでから感想をマネージャーさんに伝えて『もしも、やるなら蓉一役がやりたいです』というお話をしたら、1週間後くらいに、『映画をやります』と知らされて。『あ!僕がやるんですね』と。うれしかったのですが、主演というプレッシャーものしかかってきて、頑張ろうと思いました。不安な気持ちが最初は大きかったかなと思います」と、出演が決まった時の気持ちを明かした。主演として意識したことについて、「僕は現場がものすごく好きなので、現場の雰囲気を明るくしていきたいとずっと思っていました。だから監督や天野さんはもちろん、携わったスタッフさんとすごく話して、和気あいあいとできたかなと思っています」とコメント。すると天野も「蓉一役が蓉ちゃんで良かったなと」とニコニコしながらうなずき、共演した二人はすっかり意気投合した様子。谷本監督も「渡邉さんがほんわかした居心地のいい空間を作ってくれる主役だったので、本当に渡邉さんで良かった」と言うと、渡邉は「ありがとうございました」と恐縮した。

BL作品に初挑戦した天野は、オファーを受けて最初は少し戸惑ったようで「僕はもう“ボーイズ”じゃないのに大丈夫なのかな?と思った」と言うと、渡邉も「ジェントルマンですもんね」と笑って返す。その後、天野は原作を読み、自分の役柄に納得したという。一方、渡邉は台本を読んだ時はBLだと聞いていなかったため、途中で何度も読み返したそうだ。「最初はちょっと理解できなかったけど、ようやくBLだって気づいて。でも、純粋に自分が好きだという気持ちを伝えているのでいいなあと。抵抗も何もなくすっと入れました。今は違うけど、僕はもともとあまり人と話すのが好きじゃなかったというか、自分の気持ちを伝えるのが苦手で。そういう意味では蓉一への親近感がすごくありました」と心境の変化を語った。

自身が演じたキャラクターについて、桜井を演じた天野は「もともと男性が好きな人ではない役なので、蓉ちゃんに惹かれていく中で、彼らを女性に見立てるのも違うかなと。その気持ちを理解していくのがいちばん難しかったし、考えた部分でした」とコメント。渡邉は蓉一という役について「蓉一の初恋なんです。たまたまた同性が好きになった。僕の初恋はいつだったのか忘れましたが、それを思い出して演じました」と振り返った。谷本監督は、渡邉と天野がぴったりのキャスティングだったと称え、本作を映画化したいと思った理由について「心理描写が丁寧で繊細で、風景がきれいなので、スクリーンに映えると思ったのと、台詞がシンプルで洗練されていた」と説明。続いて、渡邉もロケーションの話題に触れ「漫画の家とぴったりで、すんなりと蓉一になれました」と称えると、天野も「ロケーションはすべて美しい。観終わった後、きれいだったなと思っていただけるんじゃないかなと」と絶賛した。お気に入りのシーンについて、渡邉はネタバレに触れてしまうことを恐れつつ「初めて桜井さんのところに行くシーンがお気に入りです。コーヒーを挽くんです。そこです!蓉一がかわいらしい」と答えると、天野は「ラストの方。縁側で2人でいるシーン」をピックアップ。谷本監督は「林の中でのキスシーン」を挙げ、会場は色めきたった。

主題歌「ふたり願い星」を手掛けたアーティスト綱希美香は、イベントに登壇予定だったが本日は急病で欠席。綱希からは謝罪の言葉と共に「試写で映画を拝見した時、この作品の世界とつながったような気がしてとてもうれしかったです」という喜びのコメントが寄せられた。渡邉と天野は、同曲を試写で初めて聞いてとても感銘を受けたという。

間近に迫ったバレンタインのエピソードを尋ねられた渡邉は「あまり女の子からもらったことがない」と告白すると、天野も「僕もそういうタイプだった」と共感。渡邉はとてもシャイな小学生だったようで「『あの子があげたそうだよ』と聞いて、『いやだ!』と言って逃げて帰ってきたことがあります。思い出といえば、その頃、ウエハースチョコのおまけにはまっていて、バレンタインで親やおばあちゃんに大量に買ってもらって、やったー!と思ったこととか。甘い話はないです」と苦笑い。天野も「僕も欲しかったけどもらえなかった。共学でしたが」とうなずき、会場を驚かせた。

ここで、原作者の日高ショーコ先生からバラの花が散りばめられたバレンタインのチョコレートケーキが登場すると、渡邉たちは「やったあ!めちゃくちゃうれしい」とハイテンションになり大喜び。続いて、食べさせ合いっこのリクエストをすると、渡邉は「桜井さん、僕に食べさせてくれるんですか?」と蓉一になりきって熱い目線を送る。「あーん」という会場の掛け声に合わせ、ケーキをぱくり。「めちゃくちゃおいしいです」と感激する渡邉。天野も渡邉に食べさせてもらい「めちゃくちゃおいしいです。濃厚」と大喜び。 あまりのおいしさに、二人は急きょ、監督にも食べさせてあげ、会場は大いに盛り上がった。

IMG_0870

IMG_0897

すっかり温まった会場で、最後に二人は会場の客席へ挨拶。天野は「一生懸命作りました。原作のファンの方も、まだ読んでいらっしゃらない方も楽しんでいただけるように、キャスト、スタッフが一丸となって作り上げた作品です」とアピール。渡邉は「本当に素晴らしい作品になっているのでぜひ観てください。まだ、BLを見たことない方、読んだことがない方、実写版を観たことがない方、どんな方にも観てもらえるような作品になっていると思います。そして、恋愛を忘れたみなさん、ピュアな気持ちになります」と呼びかけたため、どっと笑いが起きる。渡邉は慌てて「すいません!忘れていないと思いますが、思い出したい方、ぜひお願いします」と言い直すとまた大爆笑に。大盛況のまま、舞台挨拶は幕を閉じた。

IMG_0884

『花は咲くか』
2月24日(土)より、池袋HUMAXシネマズほかロードショー
監督:谷本佳織
脚本:高橋ナツコ
原作:日高ショーコ「花は咲くか」(幻冬舎コミックス刊)
出演:渡邉剣 天野浩成 塩野瑛久 小原唯和 水石亜飛夢 本宮泰風
配給:東映ビデオ

【ストーリー】 広告代理店に勤める37歳のサラリーマン・桜井和明(天野浩成)は、CM撮影で赴いた古く美しい日本家屋で一心に花の絵を描く19歳の美大生・水川蓉一(渡邉剣)と出逢う。この家の持ち主でもある蓉一は、他人に興味がなく親しい友人すらいなかった。同居している従兄弟の竹生(水石亜飛夢)や菖太(小原唯和)を心配させていたが、屈託なく話しかけてくる桜井にだけは心を開くようになる。二人の気持ちは次第に絡み合っていくが、桜井は蓉一との年齢差や同性同士という現実を前に、二人の関係を先に進ませることが出来ないでいた。まるで自分を避けているかのような桜井の行動に動揺し、苛立ちを感じる蓉一。さらに、蓉一に好意を寄せる美大のクラスメイト・藤本(塩野瑛久)も現れる。そんな中、桜井に大阪転勤の辞令が。桜井と蓉一に決断の時が迫る—。

© 2018 東映ビデオ © 日高ショーコ/幻冬舎コミックス
©HIDAKA SHOKO,GENTOSHA COMICS 2009