松坂桃李が初めてのダークヒーローを演じることで話題の、“立証不可能犯罪”をテーマにしたスリラー・エンターテインメント、映画『不能犯』が2月1日より全国ロードショーとなった。本作の初日舞台挨拶が、同日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、キャストの松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、真野恵里菜、芦名星、そして白石晃士監督が登場した。
本作は、「ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-」などでも知られる神崎裕也が作画、原作を宮月新が担当し、「グランドジャンプ」で連載中の同名漫画が原作。見つめるだけで相手を死に追いやる主人公・宇相吹(うそぶき)正(ただし)役を松坂桃李、宇相吹が唯一殺すことのできない、正義感溢れる女刑事・多田友子役を沢尻エリカが演じている他、宇相吹に翻弄される人々に新田真剣佑、間宮祥太朗、真野恵里菜、忍成修吾、今野浩喜、芦名星、矢田亜希子、安田顕、小林稔侍という豪華キャストが出演。そして主題歌は、今大注目の男女二人組ロックユニットGLIM SPANKY(グリム・スパンキー)の書き下ろし楽曲「愚か者たち」に決定している。
マイクを握った松坂は「寒い中、もうすぐ雪が降りそうな中、本当にありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです」と、会場に詰めかけたファンに感謝。撮影後の方が長く感じたという松坂は「宣伝部の人、本当にお疲れ様です」とスタッフを労いつつ、「今月は芝居1割、バラエティ9割みたいな感じだった」と、自身も映画の宣伝に奔走したことを明かした。
自分にとっても思い出に残る作品になったという沢尻は「楽しく撮影ができて、この作品に参加できて良かったです」と笑顔で挨拶。ひときわ大きい歓声を浴びていた新田は「新人刑事役をやらせていただきました。とにかくずっと走ってる男なので、走ってるなと思って観てください」と自身の役どころをアピールした。
イベントでは、主人公の宇相吹を取り巻く人間の欲望がむき出しになるストーリーに絡め、登壇者全員に心理テストが行われる一幕も。好きな食べ物を聞かれた松坂は「まぐろの赤身」、沢尻は「チーズ」、新田は「魚」、真野は「もずく酢」と回答。「好物の苦味・酸味が強いほど腹黒度数が高い」という結果を知らされると、「もずく酢」と答えた真野がショックでうずくまり、会場から笑いが起こっていた。
『不能犯』
2月1日全国ロードショー
原作:『不能犯』(集英社「グランドジャンプ」連載 原作:宮月新/画:神崎裕也)
監督:白石晃士
出演:松坂桃李 沢尻エリカ 新田真剣佑 間宮祥太朗 テット・ワダ 菅谷哲也 岡崎紗絵 真野恵里菜 忍成修吾 水上剣星 水上京香 今野浩喜 堀田茜 芦名星 矢田亜希子 安田顕 小林稔侍
配給:ショウゲート
【ストーリー】 都会のど真ん中で、次々と起きる変死事件。現場では、必ず黒スーツの男の姿が目撃されていた。その男の名は宇相吹正(松坂桃李)、彼こそがSNSで噂の〈電話ボックスの男〉だった。とある電話ボックスに、殺してほしい理由と連絡先を書いた紙を貼ると、必ず引き受けてくれるというのだ。ターゲットは確実に死に至るのだが、その死因は病死や自殺に事故─そう、宇相吹の犯行は、すべて【不能犯】だった。今日も、愛と欲望、嫉妬と憎しみを抱えた依頼人がやって来る。多田(沢尻エリカ)や百々瀬(新田真剣佑)ら刑事たちの捜査が進み、ようやく宇相吹の身柄を確保して任意で取り調べを始めるが、宇相吹は夜目(矢田亜希子)らベテラン捜査官たちさえも手玉に取る。そんな中、多田だけが唯一、宇相吹にコントロールされないことが判明する─。
©宮月新・神崎裕也/集英社・2018「不能犯」製作委員会