『アバウト・レイ 16歳の決断』トランスジェンダー役に挑戦したエル・ファニングのインタビュー映像

アカデミー賞主要2部門を受賞した映画『リトル・ミス・サンシャイン』や『サンシャイン・クリーニング』を手がけたチームが製作し、エル・ファニングがトランスジェンダー役に挑戦した映画『アバウト・レイ 16歳の決断』が2月3日より上映となる。それに先だち、主演のエル・ファニングが本作の魅力について語るインタビュー映像が公開された。

本作では、『マレフィセント』のオーロラ姫役で一躍人気となり、ソフィア・コッポラの新作『The Beguiled/ビガイルド』など出演作が相次ぐエル・ファニングが、心も身体も男になると決断したトランスジェンダー(FTM)の主人公レイを熱演。そして、アカデミー賞に2度のノミネートを誇るナオミ・ワッツが恋多きシングルマザーのマギーに、スーザン・サランドンが破天荒なレズビアンのおばあちゃんドリーに扮する。

インタビューでエルは、「ティーンエイジャーのレイは様々な悩みを抱えている。母親とレズビアンの祖母たちとニューヨークで暮らしているの。ティーンというだけでも悩みは絶えないでしょ?レイはさらに悩みを抱えていて、女性の体で生まれてきたものの男性になりたいと思っているの。だから数年ほど前から男性のように振舞っている。男性っぽい格好をしたり髪を短く切ったりしてね」と思春期の悩みに加えて、性別の悩みも抱えているレイというキャラクターの複雑さについて語った。

そしてエルは「大人は10代の子と話す時よくこう言う。“若いから何も分かっていない。重要な決断を下せるはずがない”と。でも彼らも何が大事かは分かっているのよ」と、本作にも描かれる母と子の衝突について述べた。さらに「母親はレイの決断を応援してくれていて、レイはそれに救われる。親は必ずしもそうではないしね」と本作に描かれる家族の優しさについて触れている。続けて「悩みや問題だけに焦点を当ててない点が気に入った。トランスジェンダーの話ではなくどちらかというと家族の物語」と、本作はレイ一人の物語ではなく、レイの決断にみんなで向き合う家族の物語であると伝えている。また、「コメディの要素もあるわ。客席からは、きっと笑い声が沸き起こるはずよ」と、本作が笑いを起こすことを自信たっぷりに語った。

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『アバウト・レイ 16歳の決断』
2月3日(土)より、新宿ピカデリー他にて全国ロードショー
監督:ゲイビー・デラル
出演:ナオミ・ワッツ エル・ファニング スーザン・サランドン リンダ・エモンド テイト・ドノヴァン サム・トラメル
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 16歳になり、身も心も男の子として生きたいと決断したレイ(エル・ファニング)。医者から受け取ったホルモン治療についての見慣れない資料に呆然とするシングルマザーのマギー(ナオミ・ワッツ)は、「突然、息子を育てることになるなんて…」と、動揺を隠せない。共に暮らすレズビアンのおばあちゃんのドリー(スーザン・サランドン)もレイのカミングアウトをイマイチ理解ができないでいる。一方、髪を短く切り、身体を鍛え、少しずつ“本当の自分”に近づいていくことで生き生きしてくるレイ。そんな姿を見てマギーは意を決して、治療の同意書のサインをもらうために、何年も会っていない別れた夫に会いに行くのだが、そこでまさかの“家族の秘密”が明らかになる。

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