2016年ベネチア国際映画祭にて最優秀女優賞を獲得した映画『ANIMALS アニマルズ』が、ヒューマントラストシネマ渋谷で開催される「未体験ゾーンの映画たち2018」での上映を皮切りに、2月6日より順次公開されることが決定した。併せて、本作の予告編とポスタービジュアルも公開された。
1986年にオーストラリアで発覚したデヴィッド&キャサリン・バーニー夫妻による少女の連続飼育殺人事件を映画化した本作は、アメリカ最大の映画批評サイト「ロッテントマト」で史上最高点となる100%フレッシュを獲得。ベネチア国際映画祭ではベネチア・デイズ 最優秀女優賞、ブリュッセル国際映画祭では最優秀監督賞、最優秀主演女優賞を受賞、オーストラリアアカデミーでは8部門にノミネートされるなど映画祭を席捲した。
監督と脚本を務めたのは、長編初監督のベン・ヤング。ヤングは、この作品で『メッセージ』などの脚本家兼プロデューサーのエリック・ハイセラーに見いだされ、ユニバーサルピクチャーズの2018年公開予定のSF大作『Extinction』(原題)の監督に起用されるなど、ハリウッドで目覚ましい活躍を始めている。主演のひとりであるエヴェリン役を演じたエマ・ブースは、夫の愛が欲しいあまりに嫉妬に燃えつつも少女たちの監禁・飼育を進んでやってしまうという複雑な感情を持つ変態夫婦の妻役を熱演し、ベネチア国際映画祭の最優秀女優賞など多数の賞に輝いた。
『ANIMALS アニマルズ』
2018年2月6日(火)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本:ベン・ヤング
出演:エマ・ブース アシュリー・カミングス スティーヴン・カリー ハリソン・ギルバートソン スージー・ポーター
配給:AMGエンタテインメント
【ストーリー】 1987年、オーストラリア郊外。静かなこの町で、17歳の少女ヴィッキーが誘拐された。犯人は、連続女子高生監禁殺人犯の中年カップル。横暴なシリアル・キラーのジョンと、そんなジョンを盲目的に愛する不安定なエヴェリンになすすべもなく蹂躙されていくヴィッキー。彼らはこの「飼育」とやらを満喫していた。しかし、ジョンがヴィッキーを独占しようと企んだことで、エヴェリンの怒りに火が付く。支配と嫉妬―。絶望に暮れるヴィッキーの目の前で2人の関係性が綻び始める…。
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