戸次重幸がプライベートでの三角関係を暴露!?『神と人との間』ワールドプレミア舞台挨拶レポート!!

IMG_2897

『神と人との間』は、谷崎潤一郎が実生活で、親友である佐藤春夫に、自分の妻・千代を譲る「細君譲渡事件」の大スキャンダルをモデルにしたといわれる作品。その原作を、内田英治監督がさらに現代劇に昇華。町医者の穂積(渋川清彦)と、親友で漫画家の添田(戸次重幸)、そしてふたりに思いを寄せられる朝子(内田慈)の三人の歪んだ三角関係が描かれる。この度、東京国際映画祭で本作のワールドプレミアが行なわれ、ダブル主演を務めた渋川清彦、戸次重幸、監督の内田英治が舞台挨拶に登壇した。

IMG_2785

IMG_2808

今までのイメージとは一線を画する役を演じた渋川。その役作りについて聞かれると「描かれている本の通りにやっただけで…。時間がない状況で、セリフの量がめちゃくちゃあったんですよ。それが本当に大変で、嫌で…(笑)。普段自分のことを「俺」って言うんですけど、役では「僕」だったので、違和感がすごくありましたね」とコメント。同じ質問に戸次は、「僕とは逆側の、本当に酷い人間を演じさせていただきました。とはいえ、それが役者の醍醐味。想像力をフルに活動してやらせていただいた」と答えた。なぜこの2人をキャステングしたのかとうい質問に、内田監督は「映画を撮る時は、役者さんのイメージの真逆の役をやってもらうように心がけている。今回のお二人もだいぶ性格とは違う役柄を演じているのですが、思った以上に2人の息があっていて」と、本作の注目ポイントを語ってくれた。

IMG_2838

ここで本作のテーマである「三角関係」にちなみ、三角関係の思い出についての質問が。渋川は困り顔で「俺はしないな…。戸次さはなんかありそうですね(笑)」と苦笑い。話題を振られた戸次は、「僕も基本的に勝てる勝負しかしないので…」と笑いつつも、「ひとつ挙げるとすれば、息子と僕と猫の関係ですね。息子がつかまり立ちができるようになってきて、僕の膝に乗ってくるんですけど、猫もやってくるんですよ。『俺も撫でろ』と言わんばかりに。2人とも撫でていると、今度は猫と息子のコミュニケーションが始まる。でも息子はまだ“撫でる”というより“掴む”という感じなので、猫が怒って攻撃する。そこで僕が『よしなさい』って(笑)」と、プライベートでの微笑ましい三角関係を暴露してくれた。

IMG_2820

IMG_2856

IMG_2911

『神と人との間』
2018年1月27日より東京・テアトル新宿ほかで順次全国公開
監督:内田英治
出演:渋川清彦 戸次重幸 内田慈 山田キヌヲ 萬歳光恵 根矢涼香

STORY 町医者の穂積と、親友で漫画家の添田はともに熱帯魚屋で働く朝子に惚れている。ある日穂積は添田に朝子を譲り、ふたりは結婚する。その瞬間、添田は愛人を作り朝子を虐待し、そのうえ穂積と朝子が不倫をするようにけしかけたりとサディスト化するのだった。かつての親友に馬鹿にされ挑発されながらも一心に朝子を想い続ける穂積。しかしある事件をきっかけにその純愛は憎悪へと変貌する…。