“サッカーをしなかった最も偉大なサッカー選手”――。そんな信じがたい異名を持つ男の半生を描いたドキュメンタリー映画『カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者』が、8月14日(金)より全国順次公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルも解禁された。

本作の主人公は、“カイザー”ことカルロス・エンヒキ・ラポーゾ。1980〜90年代のブラジル・サッカー界で、ジーコやベベト、ロマーリオら名選手たちと同じクラブに所属しながら、ほとんど試合に出場することなく“プロサッカー選手”として生き抜いた実在の人物だ。
元ブラジル代表のレナト・ガウショからは「サッカーをしなかった最も偉大なサッカー選手」と呼ばれ、ベベトには「サッカーがクソ下手」とまで言われながらも、巧みな話術、人脈、情報操作によってフラメンゴ、フルミネンセ、ヴァスコ・ダ・ガマなど数々の名門クラブを渡り歩いたカイザー。インターネットもSNSも存在しなかった時代、彼は“スター選手”という虚像を完璧に作り上げていた。
映画では、当時を知るサッカー関係者たちの証言に加え、貴重な映像や写真、再現VTRを交えながら、カイザーの驚くべき逸話の数々を映し出す。ジーコはインタビューで「彼はプロサッカーの面汚し」と厳しく非難する一方、2010年に本人が真実を明かすまで、誰一人として彼の嘘を暴かなかったという事実も浮かび上がる。なぜ人々は彼を信じたのか。そして、彼はなぜ“他人の人生”を演じ続けたのか――。
本作は、単なる奇人伝では終わらない。フェイクニュースや虚偽情報があふれる現代において、「人は簡単に騙される」という普遍的なテーマを突きつける問題作としても注目を集めている。笑いながらも、情報を鵜呑みにする危うさや、誰もが“加担者”になり得る怖さを感じさせる一本だ。
■作品情報
『カルロス・カイザー サッカー史上最も奇妙な成功者』
8月14日(金)よりキノシネマ新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:ルイス・マイルス
出演:カルロス・エンヒキ・ラポーゾ(カイザー)、ジーコ、ベベト、レナト・ガウショ、アレクシャンドレ・トーレス、リカルド・ローシャ
2018年/イギリス・ブラジル/97分/カラー/英語・ポルトガル語/原題『Kaiser! The Greatest Footballer Never to Play Football』/配給:NEGA
【作品概要】
“サッカーをしなかった最も偉大なサッカー選手”カルロス・エンヒキ・ラポーゾ。通称“カイザー”は、巧みな話術や人脈を武器にブラジル国内外のクラブと契約を結び続け、プロサッカー選手としてのキャリアを築いていく。しかし加入後は故障を装い、トラブルを起こし、試合に出場しないままクラブを渡り歩いていた。さらには偽の携帯電話まで用意し、海外クラブからオファーが来ているように演出。周囲を欺きながらも“スター選手”として生き続けた男は、引退後、ついに自らの真実を語り始める――。
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