福島県・熱塩加納町の有機農業と、地産地消率100%を実現した学校給食に迫るドキュメンタリー映画『身土不二(しんどふじ)』が、7月31日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開されることが決定した。

本作は、福島県喜多方市の旧・熱塩加納村で続けられてきた有機農業の取り組みを、3年半にわたり記録した作品。農薬や化学肥料に頼らず、手間ひまをかけて育てられた農産物が、そのまま子どもたちの給食として提供される――そんな“地産地消率ほぼ100%”の理想的な循環を実現してきた地域の姿を映し出す。
有機農業の担い手である「まごころ野菜の会」の農家たちと、彼らの作物を日々口にする子どもたち。両者の交流を軸に、少子高齢化や農業の担い手不足、環境問題といった現代社会が抱える課題にも自然と目を向けさせる構成となっている。単なる地域の記録にとどまらず、「なぜ有機農業を行うのか」「誰のためのオーガニックなのか」という根源的な問いを観客に投げかける。
解禁された予告編では、農家たちが丹精込めて育てた野菜を子どもたちが笑顔で頬張る姿や、日々の営みの中で紡がれる温かな人間関係が印象的に描かれている。あわせて主題曲「森の祈り」も初公開。環境保護活動家であるC.W.ニコルが遺した詩をもとに、シャンソン歌手の池田ひろ子が歌い上げる楽曲が、作品のテーマを優しく包み込む。
監督を務めた安孫子亘は、「有機やオーガニックの本質を掘り下げる中で、その原点にたどり着いた」と語り、地域に根差した暮らしの価値を再発見する作品であることを強調する。また、本作には、有機農業をこの地に広めた故・小林芳正の思想も受け継がれており、地域の歴史と未来をつなぐ記録としての側面も持つ。
有機農業、学校給食、地域コミュニティ――それぞれのテーマが重なり合いながら、観る者に“食”と“暮らし”の本質を問いかける一作となっている。
▼予告編

■作品情報
タイトル:『身土不二(しんどふじ)』
公開日:2026年7月31日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・撮影:安孫子亘
プロデューサー:ナオミ
主題曲:「森の祈り」歌:池田ひろ子/作詩:C.W.ニコル(訳:森洋子)
ナレーション:長谷川直子
企画・製作:ミルフィルム
配給:ミカタ・エンタテインメント
上映時間:86分
©ミルフィルム

