変わりゆく街に刻まれる記憶『かぶと島が浮く日』2026年秋公開決定

山口県岩国市の風景を背景に、消えゆくものと新しく生まれるものを静かに見つめる映画『かぶと島が浮く日』が、2026年秋より全国公開されることが決定した。本作は、閉館した映画館を軸に、人々の記憶や時間の重なりを丁寧に描き出すヒューマンドラマだ。

物語の主人公は、かつて映画館の支配人を務めていた幹男。劇場が入るビルの取り壊しをきっかけに、自身の原点を辿り始める。一方で、高校時代からの親友・信弘は、父親の認知症という現実に向き合うことができず葛藤を抱えている。再開発によって変化していく街の中で、二人の人生が交差し、ほんの一瞬の出来事が静かに紡がれていく。

物語の中心となるのは、「岩国最後の映画館」とも呼ばれ、2012年に閉館した実在の劇場「岩国ニューセントラル」。実際の建物でロケが行われ、再開発の足音とともに消えゆく劇場の息遣いが、リアルな質感で作品に刻み込まれている。街の記憶とそこに生きる人々の想いが重なり合い、観る者の心に静かに問いかける。

主演は岩国市出身の俳優・松林慎司。本作で初プロデュースも務め、自身の原点である街への想いを込めた。共演にはドロンズ石本、岡本信人、篠田諒、佐伯日菜子らが名を連ね、監督は片山享が担当。各地の風景と人間ドラマを繊細に描いてきた片山監督の演出により、日常の中に潜むかけがえのない瞬間が浮かび上がる。

また、俳優・津田寛治からの応援コメントも到着。「知らないのに懐かしい」という言葉が象徴するように、本作は誰もが心の奥に抱える記憶や郷愁を呼び起こす作品となっている。

【̶津田寛治(俳優) コメント】
知らない町。閉館した映画館がある。穏やかな海がある。そこに住む知らない人たち。知らないのに懐かしい。寂しそうな目をした二人のおじさんと知らない過去を思い出す。小さな幸せ。愛おしい時間。

▼特報
https://youtu.be/sLJjPbtrwic

■作品情報
タイトル:かぶと島が浮く日
公開:2026年秋(新宿K’s cinemaほか全国公開)
出演:松林慎司、ドロンズ石本、篠田諒、ジェームスjr.、中谷久江、長岡るか、Sandip Rizal、及川いぞう、佐伯日菜子、岡本信人
監督・脚本:片山享
企画・プロデュース:松林慎司
制作プロダクション:ハナ映像社
製作:いわくに映画製作委員会
上映時間:88分
配給宣伝:ムービー・アクト・プロジェクト
配給協力:ミカタ・エンタテインメント

©いわくに映画製作委員会