人間になりたい“豚”と、獣になりたい“男”…交錯する宿命が生む絶望の寓話『口蹄疫から生きのびた豚』公開決定

2010年に韓国で発生した口蹄疫による養豚の大量殺処分という実際の社会問題から着想を得た〈ダーク・ファンタジー〉映画『口蹄疫から生きのびた豚』が、5月29日(金)より劇場公開される。新潟国際アニメーション映画祭のコンペティション長編部門に出品され、「慟哭と暗闇と絶望。一瞬の希望もない104分間」と評されるなど、賛否を巻き起こした衝撃作だ。

本作は、疫病の蔓延や環境破壊、いじめ、ルッキズム、世代間の分断といった現代社会の問題を鋭く内包しながら、人間と動物の境界を揺さぶる寓話として描かれる“現代の黙示録”。多様な表現手法を駆使し、観る者に強烈な問いを突きつける。

物語の舞台は現代の韓国。口蹄疫の発生により、数えきれないほどの豚が殺処分されていく中、奇跡的に生き延びた一匹の“豚”がいた。生き埋めにされた墓場から蘇ったその存在は、「生きるために人間になりたい」と願い、どんな犠牲も厭わない覚悟を抱く。

一方で、人間の側にもまた極限の苦しみを抱えた存在がいる。幼少期から苛烈ないじめにさらされてきた男、チェ・ジョンソクは、「人間であることを捨て、いっそ獣になりたい」と願う。

人間になりたい豚と、獣になりたい男――本来交わることのないはずの二つの存在は、やがて運命的に交錯し、螺旋のように絡み合いながら、想像を絶する変貌へと導かれていく。絶望と慟哭に満ちた世界の中で描かれるその行き着く先は、観る者に強烈な余韻と問いを残す。

▼予告編

■作品情報
作品名:『口蹄疫から生きのびた豚』
監督:ホ・ボムウク
原題:구제역에서 살아 돌아온 돼지
英題:PIG THAT SURVIVED FOOT-AND-MOUTH DISEASE
製作年:2024年
製作国:韓国
上映時間:104分
言語:韓国語
配給:マーチ
公開日:2026年5月29日(金)
公開劇場:ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開

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