革命200周年の象徴「新凱旋門」誕生の舞台裏。実在の建築家の運命を描く『新凱旋門物語』7月公開

フランス革命200周年を象徴する巨大モニュメント「新凱旋門(グランダルシュ)」の誕生秘話を描く映画『新凱旋門物語』(英題:The Great Arch)が、7月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開されることが決定。あわせて日本版キービジュアルも解禁された。

本作は、第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、第51回セザール賞で8部門にノミネートされるなど国際的な注目を集めたヒューマンドラマ。パリ西部デファンス地区にそびえる巨大建築「グランダルシュ」が完成するまでの知られざる舞台裏を、実在の建築家の視点から描く。

物語の舞台は1983年のパリ。フランス革命200周年を祝う新たなモニュメントの建設を計画したフランソワ・ミッテラン大統領は、国際設計コンペを開催する。そこで選ばれたのは、当時ほとんど無名だったデンマーク人建築家ヨハン・オットー・フォン・スプレッケルセン。

彼が提案したのは、イタリア・カッラーラ産の大理石を用いた巨大なキューブ型アーチという大胆な設計だった。雲のような屋根を備えたその革新的なデザインは大統領の心を射止め、彼は一夜にして脚光を浴びる存在となる。

しかし、国家プロジェクトの中心に立った彼を待っていたのは、理想とはほど遠い現実だった。膨れ上がる建設費、政治的な思惑、周囲からの圧力。完璧を追い求める建築家の理念と、巨大プロジェクトを動かす国家の論理が激しく衝突していく。理想を貫くのか、それとも現実と折り合いをつけるのか。プロジェクトの渦中で、彼はある重大な決断を迫られる――。

本作は、ジャーナリストのロランス・コセによる著書『新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ』を原作に、政治と建築、理想と現実の狭間で揺れる一人の建築家の人生を描き出す。

主演は『ザ・スクエア 思いやりの聖域』で世界的に注目を集めたクレス・バング。主人公スプレッケルセン役を演じるためにフランス語を猛特訓し、説得力ある演技を披露する。さらに、『落下の解剖学』で話題となったスワン・アルローが主人公と協働する実務派建築家を演じるほか、俳優・監督として活躍するグザヴィエ・ドランが官僚役として出演。

また、主人公の妻をシセ・バベット・クヌッセン、ミッテラン大統領をミシェル・フォーが演じ、各国の実力派俳優が集結。壮大な国家プロジェクトの裏側と、理想に人生を懸けた建築家の葛藤を重厚に描く。

なお、本作はフランス映画祭2026にて日本初上映が予定されており、監督のステファン・ドゥムースティエと音楽のオリヴィエ・マルグリが来日し、上映後のQ&Aにも登壇予定だ。

■作品情報
タイトル:新凱旋門物語
英題:The Great Arch
原題:L’Inconnu de la Grande Arche
監督・脚本:ステファン・ドゥムースティエ
出演:クレス・バング、スワン・アルロー、グザヴィエ・ドラン、シセ・バベット・クヌッセン、ミシェル・フォー
原作:「新凱旋門物語 ラ・グランダルシュ」ロランス・コセ著(草思社)
製作年:2025年
製作国:フランス/デンマーク
上映時間:106分
言語:フランス語・英語・デンマーク語・イタリア語
配給:ミモザフィルムズ
公開日:2026年7月17日(金)

©2025 AGAT FILMS, LE PACTE