都市と森、記憶と欲望が交錯する詩的なひと夏の冒険『ドランクヌードル』5月1日公開決定

第78回カンヌ国際映画祭ACID部門に出品され話題を呼んだ『Drunken Noodles(原題)』が、邦題『ドランクヌードル』として5月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国公開されることが決定。あわせて日本版ポスタービジュアル、予告編が解禁となった。

本作の舞台は、ニューヨーク・ブルックリンの街並みと、アップステート州北部の深い森。都市と自然という対照的な空間を行き来しながら、日常と記憶、そして幻想がゆるやかに溶け合っていく。

物語の主人公は、美大生の青年アドナン。夏のあいだ、叔父の洒脱な自宅で留守番をするためブルックリンを訪れ、ギャラリーでインターンを始める。だがそこで展示されていたのは、前年の夏に出会った奇抜な刺繍アーティストの作品だった。過去の記憶が現在ににじみ出し、出会いと身体、言葉が折り重なっていくなかで、アドナンの日常の輪郭は次第に揺らいでいく。

全4章で構成された本作は、都市と森、記憶と欲望が交錯するひと夏の“冒険”。刺繍アートに導かれるように展開する映像世界は、静けさのなかに官能と親密さを宿し、観る者を淡い幻想へと誘う。

監督・脚本・編集を手がけたのは、アルゼンチン出身でニューヨークを拠点に活動するルシオ・カストロ。長編デビュー作『世紀の終わり』で高い評価を受け、インディペンデント映画界で注目を集めてきた気鋭の映画作家だ。本作では、アメリカの刺繍アーティスト、サル・サランドラの作品に着想を得て、伝統的なニードルポイント技法と大胆でユーモラスなモチーフが共存する色彩豊かな世界観を映像へと昇華させた。

解禁された日本版ポスターは、窓辺に身を預け、夏の光に包まれながら外を見つめるアドナンの姿を印象的に切り取ったもの。波打つように配置されたコピーは刺繍の質感を想起させ、記憶の糸を一針一針すくい上げるような本作の世界観を象徴している。予告編では、軽やかなピアノの旋律に乗せてブルックリンの街角、森の気配、そして幻想的な瞬間が紡がれ、思いがけない出会いと別れが予感される。

ひと夏のまばゆい刹那を閉じ込めた、詩的で親密な映像体験。『ドランクヌードル』は、記憶と欲望のあわいをたゆたう、現代インディペンデント映画の新たな潮流を感じさせる一作となっている。

▼予告編

■作品情報
タイトル:『ドランクヌードル』
原題:Drunken Noodles
監督・脚本・編集:ルシオ・カストロ
出演:レイス・カリフェ、ジョエル・アイザック、エズリエル・コーネル、マシュー・リッシュ
製作年:2025年
製作国:アメリカ・アルゼンチン
言語:英語・スペイン語
上映時間:82分
仕様:カラー/1.37/5.1ch
字幕:大西公子
配給:ミモザフィルムズ
公開:5月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、アップリンク吉祥寺ほか全国公開

© 2025 Lucio Castro Inc.