「自由は闘わなければ手に入らない」裸で世界に抗った革命家の魂の軌跡『OXANA/裸の革命家・オクサナ』5月22日公開

21世紀で最もセンセーショナルなフェミニスト活動団体「FEMEN」を創設し、情熱と芸術を武器に世界へ抗ったオクサナ・シャチコ。その壮絶な半生に着想を得た実話ベースの物語『OXANA/裸の革命家・オクサナ』が、5月22日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開される。

本作が描くのは、単なる過激な活動家ではない。迷い、傷つき、それでも立ち上がり続けたひとりの人間としてのオクサナの姿だ。社会不安と政治的緊張を内包するウクライナで生まれ育ち、上半身にメッセージを書き、花冠をまとい、自らの身体を“戦闘服”として掲げる――その強烈な表現の裏には、抑圧と暴力に抗う切実な叫びがあった。

物語は2002年、西部フメリニツキーから始まる。アルコール依存症の父と、それを支える母のもとで暮らすオクサナは、イコン画を描いて家計を助けていた。しかし、教会からの不当な扱いと男尊女卑が根強く残る社会の理不尽に耐えきれず家を飛び出す。

2008年、街頭討論で出会った仲間たちとフェミニスト団体「FEMEN」を結成。医療過誤による女性患者の死への抗議をきっかけに活動は拡大し、2009年、キーウでセックスツーリズム撲滅を訴えるなかで、自らの身体を使った抗議表現へと踏み出す。

やがて闘いは国境を越える。2011年、ベラルーシ・ミンスクでアレクサンドル・ルカシェンコ政権に抗議し拘束と拷問を受け、モスクワではウラジーミル・プーチンへの抗議で重傷を負う。監視と弾圧が激化するなか、彼女は政治難民としてパリへ逃れる決断を迫られる――。芸術と抵抗、信念と孤独の狭間で揺れながらも、“自由とは何か”“闘うとはどういうことか”を問い続けた一人の革命家の魂の軌跡が描かれる。

メガホンを取ったのは、フランスの新鋭シャルレーヌ・ファヴィエ。長編デビュー作『スラローム 少女の凍てつく心』で国際的評価を得た監督が、本作でも権力による支配、家父長制社会における女性のトラウマ、芸術と信念の交差というテーマに真正面から挑む。

主人公オクサナを演じるのは、ウクライナ出身のアルビーナ・コルジ。本作が初主演映画となる。侵攻下という困難な状況のなかZoomオーディションで抜擢され、ウクライナ俳優の起用にこだわったキャスティングが作品に圧倒的な真実味をもたらしている。

いまなお戦火にあるウクライナ。その現在と地続きにある過去の闘いを描く本作は、ひとりの女性の生き様を通して“自由”の意味を観る者に問いかける、時代必然の一本だ。

■作品情報
タイトル:『OXANA/裸の革命家・オクサナ』
公開日:2024年5月22日(金)
監督:シャルレーヌ・ファヴィエ
脚本:シャルレーヌ・ファヴィエ、ダイアン・ブラッスール、アントワーヌ・ラコンブルズ
出演:アルビーナ・コルジ、マリア・コシュキナ、ラダ・コロヴァイ、オクサナ・ジュダノワ、ヨアン・ジメル、ノエ・アビタ
製作年:2024年
原題:OXANA
製作国:フランス・ウクライナ・ハンガリー
配給:スターキャット、アルバトロス・フィルム
上映:5月22日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

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