谷崎潤一郎の“欲望”と“倒錯”を現代に再構築「TANIZAKI Reimagined」2作品連続公開決定

文豪・谷崎潤一郎の生誕140年を記念した映画プロジェクト「TANIZAKI Reimagined」が始動。人間の欲望や愛の歪み、フェティシズムといった谷崎文学の核心に迫る2作品が、5月に連続公開される。第1弾『JOTARO』は5月15日(金)、第2弾『お艶殺し』は5月29日(金)より公開となる。

本企画は、耽美と官能を描き続けた谷崎作品の中でも、人間の内面に潜む欲望と歪みを強烈に描いた2作を原案に、現代的な映像表現で再構築したもの。静かでありながら執拗に人間心理へ迫る物語が、スクリーンで新たな息吹を得る。

第1弾『JOTARO』は、1914年発表の短編小説「饒太郎」を原案とした作品。性嗜好に偏りを抱える青年が、ある女性との出会いをきっかけに、自らの欲望を実践へと移していく過程を描く。内面に潜む歪んだ欲望が静かに、しかし不穏な気配を帯びながら露わになっていく物語は、谷崎文学の中でも異様な感覚を色濃く残す一篇として知られる。人間の本能と快楽、その先にある破滅の影を、冷徹な筆致で描き出す心理劇となっている。監督は『つゆのあとさき』『蒲団』の山嵜晋平。

第2弾『お艶殺し』は、1915年に発表された同名小説を原案に映画化。駿河屋の一人娘・お艶と純朴な青年・新助は、雪の夜に駆け落ちを決行する。幸せを求めたはずの逃避行は、やがて愛と執着が絡み合う中で歪み始め、感情は暴力へと転じていく。男の弱さと女の存在、その関係性の変質を静かに、しかし容赦なく描き出す物語だ。監督は『≠』『伝道人』の十城義弘。

■作品情報
『JOTARO』
公開日:2026年5月15日(金)
劇場:シネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか
監督:山嵜晋平
出演:芳村宗治郎/山﨑翠佳/行平あい佳/渡邉多緒/白石優愛/平野宏周
原案:「饒太郎」谷崎潤一郎

©2026「JOTARO」パートナーズ

『お艶殺し』
公開日:2026年5月29日(金)
劇場:シネマート新宿、池袋シネマ・ロサほか
監督:十城義弘
出演:三河悠冴/直木レミ/松尾潤/カトウシンスケ/佐々木修二/豊満亮/小野寛幸/和泉志歩/伊藤洋三郎/中島ひろ子
原案:「お艶殺し」谷崎潤一郎

©2026「お艶殺し」パートナーズ