韓国現代史において長らく語られることの少なかった「済州島四・三事件」を題材に、理不尽な暴力の中で生き抜こうとする母と娘の姿を描いた映画『済州島四・三事件 ハラン』が、4月3日(金)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開される。

本作は、第30回あいち国際女性映画祭の特別招待作品。30,000人にも及ぶ無差別虐殺が繰り広げられながらも長く隠蔽されてきた歴史の闇に光を当て、名もなき人々の運命を鮮烈に描き出す。
1948年4月3日、外国勢力の干渉に反発した済州島の一部島民による武装蜂起をきっかけに始まった「済州島四・三事件」。同年10月、政府は海岸線から5キロ以上離れた地域を“敵性区域”とし、「出入りする者は無条件に射殺する」という布告を発令。島の人々は難を逃れるため、漢拏山(ハルラサン)へと向かう。
主人公アジンは、村に残してきた6歳の娘ヘセンを案じながらも、やむなく村を離れる。だがその頃、村では韓国軍による容赦ない銃撃が続いていた。奇跡的に生き延びたヘセンは母を捜し、ひとり山へ向かう。やがて再会を果たした母と娘は、生き延びるため命がけの逃避行を始める――。
本作を手がけたのは、脚本家としてキャリアを築いたハ・ミョンミ監督。移住した済州島で、名もなき女性たちの犠牲を描きたいという思いから本作を企画し、史実を基に母と娘の物語を完成させた。タイトルに込められた〈ハラン〉は、冬の漢拏山で咲く蘭の名。過酷な状況でも生き抜く人間の強さと生命力を象徴している。
主人公アジンを演じるのは、『神と共に』シリーズや『無垢なる証人』で高い評価を得たキム・ヒャンギ。初めて母親役に挑み、極限状態の中で娘を守ろうとする女性の強さと脆さを繊細に表現する。
▼予告編
https://youtu.be/Bx_nXtm6haI
■作品情報
タイトル:『済州島四・三事件 ハラン』
公開表記:4月3日(金)ポレポレ東中野ほか全国順次公開
出演:キム・ヒャンギ、キム・ミンチェ、ソ・ヨンジュ、キム・ウォンジュン
脚本・監督:ハ・ミョンミ
プロデューサー:ヤン・ヨンヒ
撮影:オム・ヘジョン
音楽:キム・ジヘ
編集:イ・ヨンジョン
製作年:2025年
製作国:韓国
上映時間:119分
配給:シネマスコーレ、MYSTERY PICTURES
©Whenever Studio

