スティーブン・キング“幻の処女作”を初映画化した『ロングウォーク』は、極限状況に置かれた若者たちの心理と社会の歪みを容赦なく描き出すサバイバル・スリラーだ。

原作は、“ホラーの帝王”として知られるスティーブン・キングが大学在学中にリチャード・バックマン名義で執筆した長編小説「死のロングウォーク」。1974年の『キャリー』以前に構想されていた事実上の処女長編とも言われ、長年「映像化不可能」と囁かれてきた一作が、ついにスクリーンに登場する。
舞台は、戦争によって国家が分断された近未来のアメリカ。困窮する社会に希望を与える国家的イベントとして開催される競技“ロングウォーク”は、ただひたすら歩き続けるだけで、破格の賞金と「どんな願いでも一つ叶えられる権利」が与えられるというものだ。参加者は選ばれし50人の若者たち。しかし、そのルールはあまりにも非情だ。「時速4.8kmを維持すること」「速度が下回れば警告」「警告3回で即死」「最後の一人になるまで歩き続けること」。休息も睡眠も救いもない、文字通り命を削るデスレースが始まる。
特報映像では、「歩みを止めたら即死」という衝撃的な宣告とともに、装甲車と銃に囲まれた若者たちが無言で歩き続ける姿が映し出される。一見のどかな田舎道で行われる行進の裏で、仲間が次々と倒れていく現実。靴紐を結ぶ一瞬の躊躇すら命取りとなり、極限状態の中で友情、恐怖、嫉妬、そして生への執着がむき出しになっていく。
監督を務めるのは、『ハンガーゲーム』シリーズで知られるフランシス・ローレンス。若者たちを支配し、この“競技”を執り仕切る鬼少佐役には、『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で世界的に知られるマーク・ハミルが名を連ねる。感情を排した冷酷な存在感が、物語にさらなる緊張感をもたらす。
ゴールすら存在しないこの競技で、最後に生き残るのは誰なのか。若者たちは何を求め、何を捨てるのか――。生存確率わずか2%の“ロングウォーク”の果てに待つものが、希望なのか、それとも絶望なのかが問われる。
▼特報映像
■作品情報
タイトル:『ロングウォーク』
原題:THE LONG WALK
原作:スティーブン・キング「死のロングウォーク」
監督:フランシス・ローレンス
脚本:JT・モルナー
出演:クーパー・ホフマン、デヴィッド・ジョンソン、マーク・ハミル
製作年/製作国:2025年/アメリカ
上映時間:108分
配給:クロックワークス
映倫:R15+
公開:6月全国公開
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