2013年に香港で実際に起きた<両親殺害バラバラ事件>と、その裁判の行方を映画化した実話法廷ダークスリラー『正義廻廊』が、2月27日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国順次公開される。

物語の中心に据えられるのは、すでに結審し、犯人が服役している“過去の事件”だ。ヘンリー・チョンは友人アンガス・トンと共謀し、両親を殺害、遺体を切断したとされる。しかし、アンガスが容疑を否認したことで、事件の構図は一気に揺らぎ始める。弁護側と検察側の激しい攻防、証言の食い違い、積み重なる疑念──。法廷では「真実」が語られているはずなのに、その判決は本当に正しかったのかという問いだけが、なおも観る者の胸に残り続ける。
本作の大きな特徴は、観客自身が“陪審員”の立場に立たされる点にある。提示される証拠や証言を前に、どこまでが事実で、どこからが解釈なのか。判断を委ねられるのはスクリーンの向こう側ではなく、観ている私たち自身だ。緊張感あふれる演出と編集、俳優陣のアンサンブルが、法廷という密室で渦巻く心理戦を容赦なく描き出していく。
香港では一部の残酷描写によりR18指定(日本ではR15)となりながらも、社会現象的ヒットを記録。香港R18映画史上、歴代No.1興収という快挙を達成した。さらに、香港国際映画祭での最優秀男優賞受賞をはじめ、香港電影金像奨(香港アカデミー賞)新人監督賞・編集賞受賞、13部門ノミネートと、評価・興行の両面で香港映画界を席巻した話題作だ。
今回解禁された日本版ビジュアルでは、香港の司法制度を象徴する法廷用ウィッグと法衣をまとった人物の後ろ姿と、向かい合う被告人の姿をモノクロで配置。中国返還後も独自の司法制度を守り続けてきた香港社会の誇りと葛藤を、静かに、しかし強烈に印象づけている。
「正義」とは何か。「裁かれるべきもの」とは何か。実話だからこそ突きつけられる重い問いが、観る者の心を深く揺さぶる一本だ。 
■作品情報
『正義廻廊』
原題:正義廻廊
英題:The Sparring Partner
監督:ホー・チョクティン(何爵天)
出演:ヨン・ワイロン(楊偉倫)、マク・プイトン(麦沛東)、ルイーザ・ソウ(蘇玉華)、グロリア・イップ(葉蘊儀)ほか
製作年:2022年
製作国:香港
上映時間:138分
言語:広東語
映倫区分:R15
配給:ムヴィオラ、活弁シネマ倶楽部
公開日:2026年2月27日(金)
公開劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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