『夜鶯 ―ある洋館での殺人事件―』は、本国中国で3週連続興行収入No.1を記録し、累計176億円超の異例の大ヒットとなったエンターテインメント・ミステリー。2022年には百花賞最優秀脚本賞を受賞し、完成度の高い脚本と巧緻な構成が高く評価された話題作が、ついに日本公開を迎える。

物語の舞台は、1940年代、戦後の混乱が色濃く残る上海。落ち目の映画監督、芽が出ない脚本家、再起を狙う元花形女優、敏腕プロデューサーなど、名声と成功に飢えた映画業界人たちが、謎の富豪の招待によって豪奢な洋館へと集められる。彼らに課されたミッションは、世間を騒がせた未解決の猟奇殺人事件を題材に、一夜で“大ヒット映画の脚本”を書き上げることだった。
しかし、その密室には思いもよらぬ仕掛けが隠されていた。脚本の題材となった事件の“本物の殺人犯”が、彼らと同席していたのだ。虚構として描くはずの物語は、次第に現実と交錯し、恐怖と野心に突き動かされた映画人たちは、真犯人から真相を聞き出そうと命懸けの推理戦を繰り広げていく。
やがて議論は事件の核心だけでなく、参加者それぞれが隠してきた過去や秘密へと踏み込んでいく。予測不能なトリック、人間の欲望と恐怖が絡み合う心理戦、そして緊張感あふれる会話劇が重なり合い、物語は思いもよらぬ方向へと転がっていく。クライマックスには、観る者の想像を裏切る鮮烈などんでん返しが待ち受ける。
売れない脚本家・李家輝を演じるのは、アジア圏で絶大な人気を誇る尹正(イン・ジョン)。一時代を築いた名女優・蘇夢蝶役には鄧家佳(ドン・ジアジア)が名を連ね、楊皓宇、陳明昊、張本煜ら実力派俳優陣が集結。緻密な脚本と相まって、密室劇ならではの濃密な群像ドラマを完成させている。
解禁されたメイン写真では、登場人物たちが意味深な表情を浮かべ、不穏な空気が漂う一瞬が切り取られており、これから始まる“危険な一夜”を予感させるビジュアルとなっている。映画と殺人、虚構と現実が交錯する唯一無二のエンターテインメント・ミステリーに期待が高まる。 
■作品情報
タイトル:夜鶯 ―ある洋館での殺人事件―
公開日:2026年2月27日(金)
公開劇場:ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:劉循子墨(リウ・シュンズーモー)
脚本:里八神(リー・バーシェン)、劉循子墨
出演:尹正(イン・ジョン)、鄧家佳(ドン・ジアジア)、喻恩泰、楊皓宇、秦霄賢、張本煜
製作年/製作国:2021年/中国
上映時間:123分
原題:揚名立万(英題:Be Somebody)
字幕翻訳:長夏実
提供:メニーウェル
配給:AMGエンタテインメント
© Shanghai Maoyan Pictures Co., Ltd.

