『オールド・ボーイ』『別れる決心』で世界の映画史に名を刻んできた韓国の巨匠、パク・チャヌク監督の最新作『しあわせな選択』が、2026年3月6日(金)より日本公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルと30秒の特報映像が解禁された。

本作は第82回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門正式出品をはじめ、第50回トロント国際映画祭で国際観客賞を受賞、第63回ニューヨーク映画祭オフィシャルセレクション、第30回釜山国際映画祭オープニング作品に選出されるなど、世界中の映画祭で高い評価を獲得。さらに2026年の米国アカデミー賞Ⓡ国際長編映画賞・韓国代表にも選出され、国際的な注目を集めている。
解禁されたティザービジュアルには、主人公マンスと彼の愛する家や庭を中心に、物語を彩る登場人物や象徴的なアイテムが散りばめられている。庭に咲き誇る百日紅(サルスベリ)は「繁栄」や「長寿」を意味する縁起の良い花。その鮮烈な赤は、マンスが守り抜こうとする家族のしあわせと、同時に忍び寄る狂気をも暗示している。ビジュアルに添えられたコピーは「家族のために、正しく狂う。」。平穏な人生を守るために、常識を踏み越えていく男の覚悟が強烈に刻み込まれている。
30秒の特報映像では、25年間勤めた製紙会社を突然解雇された主人公マンスが、再就職活動に追い詰められていく様子が、張り詰めたサスペンスとして描かれる。妻ミリ(ソン・イェジン)が夫を励ます中で放つ「皆殺しにするの」という一言が、観る者の背筋を凍らせる。その言葉に導かれるように、マンス(イ・ビョンホン)が選び取る“しあわせな選択”とは何なのか――。短尺ながらも、本作が放つ狂気とブラックユーモアが濃縮された映像となっている。
物語の主人公マンスは、製紙会社で25年間堅実に働き、妻と子ども、そして郊外の大きな家で理想的な人生を送っていた男。しかし、ある日突然すべてを失う。再就職活動が難航する中で彼が思いついたのは、「ライバルがいなくなれば、仕事は手に入る」という、あまりにも危険な発想だった。
人間ドラマ、スリラー、そしてパク・チャヌク作品としては異例とも言えるブラックユーモアが交錯し、現代社会の不安と欲望を鋭くえぐり出す一作となっている。
▼特報映像
■作品情報
タイトル:しあわせな選択
原題:NO OTHER CHOICE
公開日:2026年3月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:パク・チャヌク
出演:イ・ビョンホン、ソン・イェジン、パク・ヒスン、イ・ソンミン、ヨム・ヘラン、チャ・スンウォン
製作年:2025年
製作国:韓国
言語:韓国語・英語
上映時間:139分
レイティング:PG-12
配給:キノフィルムズ
提供:木下グループ
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