第38回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に公式出品され、初日上映チケットがわずか4時間で完売した話題作『藍反射』。多くの観客から寄せられた「また観たい」「たくさんの人に届いてほしい」という声に後押しされ、2026年3月6日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて、劇場公開されることが決定した。

本作の起点となったのは、企画・プロデュースを務める気象キャスター・千種ゆり子が26歳で早発閉経と診断された自身の実体験。しかし、映画が描くのは個人のエピソードではなく、監督の野本梢、エグゼクティブプロデューサーの稲村久美子とともに“一人の体験を、多くの人の痛みに重なる物語へ”と再構築したフィクションだ。 
生理不順や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)など、多くの女性が日常的に抱える身体の悩みを真正面から扱い、観客自身の身近な問題として自然に重ねられる作品となっている。
主人公・はるかを演じるのは道田里羽。仕事も生活もそれなりに満たされている中で、ふと突きつけられる “産めないかもしれない未来” という現実。自分の価値が揺らぐような胸の奥のざわつき、誰にも言えない孤独や葛藤——。その繊細で苦しい瞬間を、映画は静かにすくい上げる。
上映後には、著名人からの応援コメントも寄せられた。
バービー(お笑い芸人)
「女性としての機能に“不全”を突きつけられたとき、自分の価値までゆらぐようなあの感覚。この映画は、その名付けられない戸惑いや孤独をそっとすくい上げてくれる。」
山崎怜奈(タレント)
「誰もが決して他人事とは思えない温度感で描かれた作品。自分自身や大切な人の身体を大切にするとは何か、向き合うきっかけに。」
陣内貴美子(スポーツキャスター)
「はるかの葛藤に深く共感した。心と体に向き合う時間の大切さを静かに教えてくれる作品。」
それぞれの言葉が示す通り、本作は“誰かの痛み”を描く物語でありながら、観る者すべての心に届く普遍性を持っている。
公開日は国際女性デー(3月8日)に合わせた3月6日(金)。公開期間中には、著名人や婦人科医によるトークイベントなども予定されており、映画をきっかけに“自分の身体と気持ちに向き合う時間”を提供していく。







■作品情報
『藍反射』(らんはんしゃ)
公開情報:
2026年3月6日(金)〜12日(木) ヒューマントラストシネマ渋谷
2026年3月13日(金)〜26日(木) キネカ大森 ほか全国順次公開
2025/日本/103分
出演:道田里羽、滝澤エリカ、井上拓哉、平川はる香、中山来未、定本楓馬、野上天翔、幹てつや(かりすま~ず)、
大木空(アバンティーズ)、美桜子、しゅんしゅんクリニックP、岡本宗史、元木大介、大高洋夫、熊谷真実
監督・脚本・編集:野本梢
企画・プロデュース:千種ゆり子
エグゼクティブプロデューサー:稲村久美子
撮影:知多良
照明:斉藤徹
録音:横田彰文
衣裳:大賀のぞみ
ヘアメイク:鎌田優子、鈴木ゆうすけ
©2025 RANHANSHA

