フロリダ郊外で少年が“人生を変える5000ドル”を探す『Boys Go to Jupiter』2026年初夏公開

年の瀬の気配が漂うフロリダ郊外を舞台に、ひとりのティーンエイジャーが“人生を変えるための5000ドル”を求めて奔走する——。幻想的でユーモアに満ちた青春アニメーション映画『Boys Go to Jupiter(原題)』の日本公開が、2026年初夏に決定した。

本作は、新千歳国際アニメーション映画祭のコンペティション長編部門にも正式出品され、世界のメディアから「記憶に残る傑作」「素晴らしくハチャメチャな体験」と絶賛を受けた話題作。独特の湿り気とカオスが入り混じるフロリダという土地を、まるで魔法が宿ったワンダーランドのように描き出す。

主人公は、学校を中退し、友達とのおしゃべりとフードデリバリーのバイトで日々をやり過ごすティーンエイジャー、ビリー。「何かを変えたい」と願う彼は、とある理由から“5000ドル”を稼ぐ必要に迫られる。フロリダの片田舎で金策に奔走するビリーは、奇妙な生物との遭遇、有名企業をめぐる怪しい噂、予測不能のトラブルなど、次々と不可思議な出来事へ巻き込まれていく。愛、友情、お金——人生における避けて通れないテーマに直面しながら、彼は自分自身の進むべき道を探し始める。

アニメーションによって再構築されたフロリダの風景も必見。廃墟となったプールや工事現場といった日常の一コマが、鮮やかで魔法的な空間へと変貌し、観客をビリーの世界へと誘う。

本作を手がけたのは、長編デビューとなるジュリアン・グランダー。カルト的ヒットを生んだインディーゲーム「ART SQOOL」や、『The New York Times』『New Yorker』などに掲載された3Dイラストで一躍注目を浴びたクリエイターだ。4年をかけて完成した本作は、アートワークと映像表現の独創性を全面に押し出し、青春映画でありながらアートアニメーションとしても強い存在感を放つ。

世界のメディアでも、「奇想天外かつ、陽気で爽やかで個性的なアニメーション。素晴らしくハチャメチャな体験を与えてくれる」(Mashable)、「記憶に残る傑作」(The New York Times)と高く評価されている。

■作品情報
タイトル: 『Boys Go to Jupiter(原題)』
監督: ジュリアン・グランダー
出演: ジャック・コルベット、エルシー・フィッシャー、タヴィ・ジェヴィンソン ほか
提供: キングレコード
配給: boid、コピアポア・フィルム
公開: 2026年初夏、新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次ロードショー