北川景子「誰かをギュッと抱きしめたくなる映画です」『ナイトフラワー』完成披露試写会で語った“愛の力”

内田英治監督(『ミッドナイトスワン』)が原案・脚本・監督を務める最新作『ナイトフラワー』の完成披露試写会が10月28日、丸の内ピカデリーで行われた。主演の北川景子をはじめ、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太(SUPER BEAVER)、田中麗奈、光石研、そして内田監督が登壇し、映画完成への喜びと撮影秘話をたっぷりと語った。

借金に追われ、子どものためにドラッグの売人になるという衝撃的な母親像を演じた北川景子は、「撮影から1年弱が経ち、皆さんと頑張った作品をようやくお披露目できて嬉しいです」と笑顔で挨拶。演じた永島夏希というキャラクターについては、「とても一生懸命で愛にあふれるお母さん。私自身も2児の母として共感できました」と語り、大阪弁でのセリフにも挑戦。「観客の皆さんにとって新鮮に感じてもらえると思います」と自信を見せた。

イベントの最後には、「この映画には親子、家族、友情、いろんな愛の形が描かれています。観終わったあとに“誰かをギュッと抱きしめたくなる”、そんな作品になっていると思います」と温かいメッセージを送った。

夏希のボディガード・芳井多摩恵を演じた森田望智は、格闘技未経験ながら半年間のトレーニングで肉体改造を実施。「当時は首がなかった」と笑い、「撮影中はお肉とお米ばかり。寝る前にステーキを焼いて食べていました」と驚きの役作りを披露。共演の北川が「今と全然違う!」と驚き、光石研も「誰か分からなかった」と笑いを誘った。

内田監督作品は2度目となる佐久間大介は、「撮影中に監督が着ていたジャージを褒めたら、翌日新品をくれた」と嬉しそうに告白。「ちょうどクリスマスの時期だったので、僕にとって監督はサンタクロースです」と笑わせた。また、「今回はより自然なセリフを研究して演じたので、そこを見てほしい」と真摯に語った。

俳優デビューを果たした渋谷龍太は、「ずっと“本当に俺が出ていいのか”と思っていた」と緊張を明かしつつ、「共演の皆さんが緊張を解きほぐしてくれた。お芝居が楽しいと思えました」と感謝。佐久間が「圧倒的な迫力だった」と絶賛するなど、現場では音楽活動とは異なる一面を見せた。

娘を案じる母親役を演じた田中麗奈は、「スクリーンから目が離せません」と北川の演技を絶賛。さらに、「景子さんは切り替えがすごい」と佐久間が明かすと、森田も「泣く直前まで笑っていて、カメラが回った瞬間に涙。まさにプロ」と舌を巻いた。光石が「女優は怖い」とつぶやき、会場は笑いに包まれた。

劇中テーマにちなみ「もう一つの顔を持てるなら?」という質問に、北川は「ライブで熱唱」と回答。「私は歌が苦手でカラオケでもタンバリン担当。お客様の前で歌えたら気持ちいいだろうなと思って」と照れ笑い。劇中の歌唱シーンについても「魂で歌いました」と語ると、渋谷と佐久間が「本当にすごかった」と即座に賛辞を送った。

■作品情報
タイトル: 『ナイトフラワー』
原案・脚本・監督: 内田英治
出演: 北川景子、森田望智、佐久間大介(Snow Man)、渋谷龍太、田中麗奈、光石研 ほか
音楽: 小林洋平
エンディングテーマ: 角野隼斗「Spring Lullaby」(Sony Classical International)
配給: 松竹
公開日: 2025年11月28日(金)全国公開

©2025「ナイトフラワー」製作委員会