「ジルは愛を歌っている」宮沢和史らが絶賛、ブラジル音楽の巨匠が届ける“家族と音楽の庭”

ブラジル音楽界の至宝ジルベルト・ジルが、家族とともに自宅の庭で行った無観客ライブを収めた映画『ジルベルト・ジル/ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン』が、2025年11月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開される。

2020年6月13日、新型コロナウイルスの感染拡大で世界が沈黙していた中、ジルベルト・ジルはブラジル・リオデジャネイロ州アララスの自宅の庭に家族を集め、特別なライブを開催した。仏TV局「France Télévisions」のために収録されたこの無観客ライブは、自然に囲まれた庭で、秋の日差しの中から夕暮れにかけて進行していく。

ステージには娘のナラ、息子のベンとジョゼ、そして孫のフロールが並び、ジルが家長として穏やかに歌い上げる姿が映し出される。普段のカリスマ性あふれるライブとは異なり、親密で温かい空気が流れ、家族の絆と音楽への深い愛が重なり合う。

セットリストには代表曲「エスプレッソ2222」「舞台」「ぼくの仲間に手を出すな」をはじめ、ボブ・マーリーの「Three Little Birds」など全24曲がラインナップ。長年にわたり音楽と社会に誠実に向き合ってきたジルが、家族とともに紡ぐ“希望の歌声”が響き渡る。

音楽・放送プロデューサーの中原仁氏は、「家族との平和な日々があるからこそ、当時80代目前だったジルが永遠の闘士であり続けることができる」と語る。

ミュージシャン・宮沢和史は本作についてこう綴る。「ジルはその人生で数多くのものを愛し尽くしてきた。そして他にそそいだ以上の愛に包まれ、今愛を歌っている。」 

また、音楽&旅ライターの栗本斉は次のように称賛する。「コロナ禍のつらい時期だったからこそ実現した、親密なライヴ空間。トロピカリアにおける先鋭的なアプローチや文化大臣としての経験を経たからこそ生まれる、穏やかながら生命力に満ちた音楽。音楽愛と家族愛に包まれた至福のアンサンブルを体感してほしい。」 

■作品情報
タイトル: ジルベルト・ジル/ゴッド・イン・ヒズ・ガーデン
原題: Gilberto Gil / A God in his Garden
監督: アンヘル・ディエズ
出演: ジルベルト・ジル、ベン・ジル、フロール・ジル、ジョゼ・ジル、ナラ・ジル
制作: LES FILMS DE LA BUTTE/GEGE PRODUÇÕES ARTíSTICAS
共同制作: France Télévisions
配給: REWINDERA PICTURES
提供: S-O-C-K-S INC.
後援: 駐日ブラジル大使館
上映時間: 105分(2020年/仏)
公開日: 2025年11月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開 

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