1980年代にワム！のメンバーとして世界的ブームを巻き起こし、ソロシンガーとしても「ケアレス・ウィスパー」「ラスト・クリスマス」「フリーダム!’90」など数々の名曲を世に送り出したジョージ・マイケル。ポップミュージックの歴史に輝かしい功績を残した一方で、名声と引き換えに背負った葛藤や孤独もまた彼の人生を形作っていた。

本作『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』は、ワム！の元マネージャーであるサイモン・ネイピア＝ベル監督が手掛けたドキュメンタリー。スティーヴィー・ワンダーやスティーヴン・フライをはじめとする40名以上の関係者インタビュー、さらにジョージ本人の当時の映像や写真、未公開アーカイブを多数収録し、アーティストとしての成功、恋愛やセクシュアリティに向き合う苦悩、慈善活動、薬物依存、そしてメディアや業界との闘いまでを時系列で浮き彫りにしていく。

10代でのデビューから、ソロとしての世界的成功、愛する人との出会いと別れ、レコード会社との裁判闘争、政治的メッセージを込めた楽曲の発表、そして病との闘い——その歩みは常に光と影の両面を孕んでいた。ジョージの人生と音楽を多角的に描きながら、彼がなぜ「時代を超える伝説」として語り継がれるのか、その真実を観客に問いかける。

監督は「ジョージの物語を誠実かつ洞察力に富んだ形で描くことが重要だった」と語り、「この映画が彼の人間性や才能への理解を世界中に広げることを願っている」とコメントしている。

■作品情報
タイトル：『ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇』
原題：George Michael: Portrait of an Artist
監督：サイモン・ネイピア＝ベル
出演：ジョージ・マイケル（アーカイブ）、アンドリュー・リッジリー（アーカイブ）、スティーヴィー・ワンダー、スティーヴン・フライ、サナンダ・マイトレイヤ、ルーファス・ウェインライト、ディック・レイフィー
制作年：2023年
製作国：イギリス
上映時間：94分
言語：英語（日本語字幕付き）
字幕監修：山本さゆり
配給：NEGA
公開日：2025年12月26日（金）より全国順次公開

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