広瀬すず「叱りすぎちゃった!?でも希望は届けたい!」ちゃめっ気たっぷりに舞台挨拶

カズオ・イシグロの小説を石川慶監督が映画化した『遠い山なみの光』。9月6日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで公開記念舞台挨拶が開催され、主演の広瀬すずをはじめ、二階堂ふみ、吉田羊、子役の鈴木碧桜、そして石川慶監督が登壇した。

映画の中で子どもを叱るシーンについて「想像以上に強く叱ったって言われて、“あれ、間違えた!?”と不安になって…。でも公開しちゃいました(笑)」と照れ笑いを見せ、会場を沸かせた広瀬。それでも最後には「誰かの希望になる作品になったら」と真剣な思いを伝え、会場の温度を一気に引き締めた。

広瀬と初共演の二階堂ふみは「現場にどっしり構えていてくれるから安心できた」と絶賛。広瀬も「二階堂さんの存在感は圧倒的」と称え、互いにリスペクトを示すコメントで観客を魅了した。

吉田羊は、イギリスでのホームステイ中に大切に持ち帰ったデキャンタを粉々に割ってしまったエピソードを披露。「割れた瞬間に不安が消えた」と笑いを誘いながらも、「映画を通じて長崎や原爆について考えるきっかけになれば」と真摯な言葉を添えた。

舞台挨拶のクライマックスでは、子役の鈴木碧桜が花束を持って登場。「広瀬さんみたいに演技が上手くなりたい」と語ると、広瀬は「また共演したいですね」と笑顔で返し、会場は温かい拍手に包まれた。

■作品情報
『遠い山なみの光』
原作:カズオ・イシグロ/小野寺健訳「遠い山なみの光」(ハヤカワ文庫)
監督・脚本・編集:石川慶(『ある男』)
出演:広瀬すず、二階堂ふみ、吉田羊、カミラ・アイコ、柴田理恵、渡辺大知、鈴木碧桜、松下洸平 / 三浦友和
製作幹事:U-NEXT
制作プロダクション:分福/ザフール
共同制作:Number 9 Films、Lava Films
配給:ギャガ
助成:JLOX+ ⽂化庁 PFI
上映時間:123分

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