第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品された映画『見はらし世代』(10月10日公開)が、9月2日、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下にてジャパンプレミアを開催。主演の黒崎煌代をはじめ、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生、菊池亜希子、中山慎悟、そして団塚唯我監督が舞台挨拶に登壇し、会場は熱気に包まれました。
映画初主演となる黒崎は、「カンヌもあって、あっと言う間の日々でもうこの日を迎えてしまった」と胸中を語り、共演者やスタッフへの感謝を惜しみませんでした。団塚監督は「カンヌの時よりも日本の観客の前での方が緊張しています」と語りつつ、念願の日本公開に感無量の様子。
そして注目を集めたのは、父親役を演じた遠藤憲一のコメント。「一番下っ端の人かと思ったら監督だった」と27歳の団塚監督の若さに驚きを見せつつ、「短編を観てビックリした。演出も的確すぎて、まるっと全部監督の言うことを聞きました」と絶賛。さらに「凄いです。画の作り、カット割り、編集、すべてが今まで経験したことがなく正直ビックリした。若いってスゴイと思ったけど、それ以上に才能があるからだとわかった」と、観客から大きな拍手を浴びました。
井川遥も「切り取り方でこんなに違うのかと驚いた」、木竜麻生は「趣味のピラティスがそのまま役柄に生かされた」と笑顔で語るなど、それぞれの視点で作品の魅力を披露。菊池亜希子は「役作りのためにピラティスに通うことができて一石二鳥でした」と会場を和ませました。
また、出演者たちが自らを「〇〇世代」と表現するトークも展開。遠藤は「バブル世代」、井川は「就職氷河期世代」、木竜は「ゆとり世代」、菊池は「モーニング娘。世代」と回答。そんな中、主演の黒崎は力強く「僕は…見はらし世代です!」と宣言し、会場は大きな拍手に包まれました。
■作品情報
タイトル:『見はらし世代』
公開日:2025年10月10日(金)
監督・脚本:団塚唯我
出演:黒崎煌代、遠藤憲一、井川遥、木竜麻生、菊池亜希子、中村蒼、中山慎悟、吉岡睦雄、蘇鈺淳、服部樹咲、石田莉子、荒生凛太郎
配給:インターフィルム
ストーリー:
再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年・蓮。ある日、配達中に数年ぶりに父と再会してしまう。結婚準備に追われる姉・恵美との距離感、疎遠になっていた父との再接近。やがて、家族にとって最後の一夜が始まろうとしていた―― 。
©「見はらし世代」製作委員会