累計14万部を突破した原田マハの小説を映画化した『風のマジム』が、9月12日(金)に全国公開(9月5日沖縄先行公開)を迎える。公開に先駆け、8月28日、日本女子大学にて主演の伊藤沙莉と原作者・原田マハが登壇する夏期特別教室が開催され、約300人の学生を前に作品と「夢」にまつわる熱いトークが繰り広げられた。
イベントではまず、作品にちなみ「夢を持つ始まり」というテーマが投げかけられた。伊藤は「9歳のときにたまたまドラマのオーディションに受かったことがきっかけでお芝居を始めました。夢を意識したというより、好きなことから自然に繋がっていった感じです」と、自身の原点を語る。
さらに「私は基本的に『失敗はするものだ』と思っているんです。だから失敗を恐れない。失敗したことがある人は、人に優しくなれるし、経験として自分を高めてくれるもの」と語りかけると、会場の学生たちは大きく頷きながら聞き入っていた。
一方の原田は「好きなことを突き詰めてきた歴史です」と振り返りつつ、「60代になって初めて映画監督に挑戦しました。年齢や性別は夢を阻むものではない。挑戦以上に面白いことはないと思います」と力強く語り、学生たちにエールを送った。
イベント後半では、学生たちから「女性のキャリア形成」「挑戦のモチベーション」といった質問が寄せられた。伊藤は「私のモチベーションは、小さい頃から変わらず“家族に褒められたい”ことなんです。母や叔母に『すごいね』と言われるだけで本当に嬉しい」と照れ笑いしながら答え、等身大の想いを共有。
原田も「自分がやりたくてやっていることだから“大変だ”と思ったことは一度もない。思い通りにいかないことも、自分のための栄養になる」と、挑戦を続ける原動力を語った。
最後に伊藤は「本当にこんなにたくさんお集まりいただきありがとうございました。フレッシュな空気の中で皆さんと話せて嬉しかったです」と笑顔を見せ、原田も「若いエネルギーに満ちた皆さんと一緒にこの映画を送り出す瞬間に立ち会えて本当に嬉しい」と語り、会場は温かな拍手に包まれた。
■作品情報
タイトル:映画『風のマジム』
出演:伊藤沙莉、染谷将太、尚玄、シシド・カフカ、橋本一郎、小野寺ずる、眞島秀和、滝藤賢一、富田靖子、高畑淳子 ほか
原作:原田マハ「風のマジム」(講談社文庫)
主題歌:森山直太朗「あの世でね」(ユニバーサル ミュージック)
監督:芳賀薫
脚本:黒川麻衣
公開日:2025年9月12日(金)全国公開/9月5日(金)沖縄先行公開
ストーリー:
那覇で豆腐店を営む祖母(高畑淳子)と母(富田靖子)と暮らす伊波まじむ(伊藤沙莉)。勤務先の通信会社の社内ベンチャーコンクールに応募したのは、サトウキビからラム酒を作る企画だった。やがてそれは家族、会社、島民をも巻き込む大きな挑戦へと広がっていく。
©2025 映画「風のマジム」 ©原田マハ/講談社