テレビドラマの現場で長年演出を手がけてきた岡本充史が、監督・脚本・撮影・編集のすべてを担った初の長編映画『笑えない世界でも』(配給:フリック)が、10月17日(金)より池袋 HUMAX シネマズほか全国で公開されることが決定した。
本作は、2024年6月に開催された「ハンブルク日本映画祭」で招待上映され、さらに第10回賢島映画祭にて〈準グランプリ(作品賞)〉と〈主演女優賞〉の二冠を受賞するなど、国内外で注目を集めている話題作だ。
川本優花役の彩香は、本作で映画初主演を務め、第10回賢島映画祭〈主演女優賞〉を受賞。家庭にも学校にも居場所がなく心を閉ざす少女・優花を演じ、瑞々しい感性と繊細な表現力が高く評価されている。『私の町の千葉くんは。』『ひだまりが聴こえる』(ともに2024/テレビ東京)などにも出演。
水川凛役の谷藤海咲は、声を発することができず、思いを言葉にできない少女・凛を演じる。NHK連続テレビ小説『おむすび』(2024)で注目を集め、女優業のほかZ世代向けマーケティング会社の代表も務めるなど多方面で活躍。静かながら芯のある演技で物語に深みを与えている。
寺田英雄役の野村啓介が、主人公たちの前に立ちはだかる不穏な存在。劇団「ブラボーカンパニー」所属。『アンダーニンジャ』(2025)、『悪魔がはらわたでいけにえで私』(2024)など映像作品に加え、舞台でも活躍。静かな佇まいの中に違和感をにじませ、物語の緊張感を高める。
公開決定にあわせて、待望の予告編も解禁された。映像では、“笑えない世界”をそれでも生き抜こうとする二人の少女が描かれる。孤独や痛みに向き合わざるを得なかった彼女たちが出会いをきっかけに少しずつ呼吸を取り戻していく姿が、飾らず、語りすぎることなく映し出されている。
▼予告編
https://youtu.be/poKSd0tEZSQ
■作品情報
タイトル:『笑えない世界でも』
公開日:2025年10月17日(金) 池袋 HUMAX シネマズほか全国公開
出演:彩香、谷藤海咲、松岡亜依、藤崎朱香、林隼太朗、野村啓介
監督・脚本・撮影・編集:岡本充史
音楽:横関公太
製作:加藤幸二郎
製作統括:長濱薫
エグゼクティブプロデューサー:佐藤悌
プロデューサー:渡邉浩仁
配給:フリック
2025年/日本映画/86分/カラー/ビスタサイズ/5.1ch
ストーリー:
いじめの被害者から一転、ある事故で加害者となり、家族から見放され鬱々とした気持ちで町工場で働いている“ぼっち”の川本優花は、ある日、“ぼっち”になってしまった水川凛と出会う。理不尽でどうしようもなくて逃げ場がない日々が続く中、優花と凛の静かな会話とともに二人の距離は近くなり、諦めから希望に向かって少しずつ動きだしていく―――。
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