西島秀俊とグイ・ルンメイが夫婦役で初共演、真利子哲也監督による6年ぶりの最新作『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、2025年9月12日(金)より全国ロードショーされることが決定。この度、本予告とメインビジュアルが解禁された。
本作は、日本・台湾・アメリカの合作によって制作された、緊迫感と心理描写に満ちた極限のヒューマンサスペンス。ニューヨークを舞台に、息子の誘拐事件をきっかけに明るみに出る夫婦の秘密と、それに揺さぶられる家族の絆を描く。
主演の西島秀俊は『ドライブ・マイ・カー』での活躍をはじめ、近年はA24制作の海外ドラマ『Sunny』などでも注目を集めている国際派俳優。対する妻役には、『薄氷の殺人』『鵞鳥湖の夜』などで世界的評価を受ける台湾の人気女優、グイ・ルンメイ。日台を代表する二人が、深い愛と疑念を抱える夫婦を熱演する。
監督・脚本を務めるのは『ディストラクション・ベイビーズ』『宮本から君へ』で知られる真利子哲也。2016年にはロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞を受賞し、世界的な評価を受ける新鋭監督が、6年ぶりに手がける渾身のオリジナル脚本作品となっている。
今回公開された予告編では、息子が誘拐されるという衝撃的な事件をきっかけに、これまで抱えていた感情や秘密が夫婦の間で露呈していく様子が映し出される。廃墟研究を専門とする大学助教授の夫・賢治と、劇団のアートディレクターである妻・ジェーン。お互いに言葉にできなかった思いや後悔が、「カイ(息子)に話すべきだった」「あなたを好きだったか、わからなくなってる」といった台詞ににじむ。
暗闇に銃声が響き、閃光に照らされる“謎の人形”など、観る者の想像力を刺激する印象的なカットが続く。後半では一瞬だけ、夫婦が新たな関係性を築こうとするかのような明るい希望が描かれるが、すぐさま不穏な音とともに再び闇へと引き戻される展開に。
併せて解禁されたポスタービジュアルでは、ニューヨークの街並みを背景に、瓦礫の中に立つ夫婦の間にたたずむ謎の人形が印象的に描かれている。「愛が、試される。」というコピーが添えられ、崩壊寸前の夫婦とその行く末を象徴するかのような一枚となっている。
▼予告編
■作品概要
作品タイトル:『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』
英題:Dear Stranger
公開日:2025年9月12日(金) TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー
出演:西島秀俊、グイ・ルンメイ
監督・脚本:真利子哲也
配給:東映
ストーリー:
ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島秀俊)と台湾系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、仕事や育児、介護に追われる日々を送っていた。ある日、幼い息子の誘拐事件をきっかけに殺人事件へと発展し、二人が心の奥に秘めていた秘密が次第に明るみに出る。すれ違う想いと向き合いながら、“幸せな家族”の再生を模索するふたりの姿を描く、切なくも緊張感に満ちたサスペンス・ドラマ。
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