構想6年、総製作費25億円、ロケ地43か所、エキストラ延べ5,000人——かつてないスケールで製作された映画『宝島』の本予告映像がついに解禁された。日本映画史に新たな金字塔を打ち立てるであろう本作は、9月19日(金)より全国公開される。
物語の舞台は、アメリカ統治下にあった1950〜70年代の沖縄。主人公のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)、そしてリーダー格のオン(永山瑛太)は、米軍基地から物資を奪い住民に分け与える“戦果アギヤー”として自由を求めて疾走していた。だが、ある夜、オンが突如失踪。20年後、それぞれ刑事・教師・ヤクザへと歩んだ3人が再び交錯し、封じ込めてきた過去と向き合うことになる——。
解禁された本予告映像では、1952年の沖縄を舞台に“戦果アギヤー”の姿が勇ましく映し出される。オンの失踪から20年、グスクたちはそれぞれの立場から「正義」と「真実」を追い続ける。やがて、大迫力の「コザ暴動」シーンへ。圧巻の群衆劇と息を呑む臨場感、そして「なんくるないで済むかぁ!なんくるならんどぉ!!」というグスクの叫びが観る者の胸を打つ。
主演の妻夫木は完成作品について、「圧倒されて、立ち上がれなかった。人の生きる力をまじまじと感じさせられた」と感想を述べ、大友啓史監督も「声にならない声を届けたい」と本作に込めた強い想いを語っている。
映画公開に先立ち、妻夫木と大友監督は物語の舞台・沖縄を皮切りに全国キャラバンを展開。すでに10都市以上を訪れ、観客との交流を通じて「映画が今なお成長しているように感じる」と語る妻夫木の言葉に、映画の持つ力を改めて実感させられる。
191分という長尺に刻まれたのは、混沌の時代に命を燃やした若者たちの魂の軌跡。そして、今なお“声なき声”として社会に残る叫びへの深い共鳴だ。
▼予告編
https://youtu.be/JAYEzUulx2k
■作品情報
タイトル:『宝島』
出演:妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、塚本晋也、中村蒼、瀧内公美、栄莉弥、尚玄、ピエール瀧、木幡竜、奥野瑛太、村田秀亮、デリック・ドーバー
監督:大友啓史
原作:真藤順丈『宝島』(講談社文庫)
公開日:2025年9月19日(金)全国公開
配給:東映/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©真藤順丈/講談社 ©2025「宝島」製作委員会