吉岡里帆「お前の居場所はどこだ?自分の生きるべき場所や形を掴めずにいる人に見て欲しい」『DitO』著名人称賛コメント

2001年NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」でデビュー後、俳優として活躍し、2011年に映像制作会社を設立、近年では国内外でプロデュース作品などを手掛けている結城貴史の第1回監督作品となる日本・フィリピン合作映画『DitO』が、7月26日より公開される。このほど、著名人より称賛コメントが寄せられた。

タイトル『DitO』(ディト)とはフィリピンのタガログ語で「ここ=here」を意味する。

日本に妻子を残し、異国の地・フィリピンで再起をはかるプロボクサー、神山英次。ある日、神山の前に一人娘の桃子が現れる。再会した父と娘は衝突しながらも徐々に親子の絆を深めていく。そんな中、40歳を迎えた神山に、ラストチャンスとなる試合の話が舞い込んでくる。

▼著名人称賛コメント

■前田吟(俳優)
私は俳優養成所の卒業アルバムに「また負け戦だった。でもしつこく生きてやる!」と書きました。書いた文面と同じ映画と60年目に出会いました。ユウキ君ありがとう。生きていて良かった!画面から出てくる温かさ、優しさ、フィリピンの人達のエネルギー、美しい笑顔、たくましく生活する家々、街並み、海の美しさ、その中で日本人の親娘が絆を求めてゆく姿、感動的です。特にボクシングのシーンは素晴らしい、リアルで嘘がなく、演技よし、カメラよし、音楽よし、ユウキ君の努力を絶賛します。日本にデニス・ホッパーが生まれた!おめでとう!

■奈良橋陽子(ハリウッドキャスティングディレクター)
この映画はYUKIそのものです!あなたにはいつも才能があった。でも、それを完全に所有するのに色々な苦労と時間がかかったかもしれないけど、それだけ本物にする時間でした。あなたは決してあきらめなかった!俳優としてだけでなく、プロデューサーとして、監督として、自分の映画を作る技術と強さを身につけ、それを最後までやり遂げる勇気を持ったとき、こんな素晴らしい作品ができた!やっと日本だけではなく、世界が見られる。今、YUKIは、老若男女を問わず、夢を追いかけたいと思いながらも、それが難しいと感じている人たちにインスピレーションを与えることができる。だから…BRAVO!!!!ユウキ!!!!この映画は、あなたを遠くまで連れて行ってくれるでしょう!日本だけでなく、世界の映画だ!!!!(あなたの目を通して見せてくれたフィリピンや人々の美しさを、私は見たことがありません!) パワフルな映画であり、とても繊細に撮影され、描かれている。一瞬一瞬が生きているあなたの演技(DITO)だけでなく、あなたが選び、演出した俳優たち!演技にもメッセージにも、映画に真実があるとき、それは輝く!!!!YAYユキ!!!!

■寺地拳四朗(ボクシング世界WBA・WBCライトフライ級チャンピオン)
『DitO』最高に面白かったです。ボクサーのリアルな世界観や苦労を描いていて見ていてのめり込める内容だった。そこに家族愛や親子愛もあって2時間があっという間に終わる内容でした。舞台が日本ではなくフィリピンということでより新鮮な感じで見れて、人生をかけて戦ってる姿もすごくかっこよく描かれていてボクシングの良さが出てるのも嬉しかったです。結城監督のボクサー姿もちゃんと練習したのが伝わってきて最高でした。

■中島弘象(「フィリピンパブ嬢の社会学」原作者)
フィリピンの蒸し暑さ、排気ガスをまき散らすエンジン音、汗と血の生々しい臭い。そこには、必死に人生を賭ける男たちがいる。不器用で泥臭くも必死に生きる男たちの姿から、自分たちの「居場所」はどこなのか?ということを考えさせられる。経済的に安定した場所なのか、社会的に認められた場所なのか、家族がいる場所なのか、魂を燃やすことができる場所なのか。正解はわからない。もがき続けて生き抜いてたどり着いた先が、居場所なのかもしれない。

■長谷川京子(俳優)
確実にそこにいて、生きていた。演じてた、のではなくそこに存在していた。結城さんも田辺桃子ちゃんも尾野真千子ちゃんも。とても力強く。”Age is just a number”と、ある有名なボクサーが劇中で語っているが。結城さん演じる英次を見ていると、ああ、数字で縛り付けているのは自分だけで、そのリミットを外した時、人間は想定もしない力を発揮出来るのだと感じ、そして力を与えてくれた。美しい色彩と心地の良い音楽が、わたしを気付かぬうちにこの世界にどっぷりと導き、最後には愛と勇気を与えてくれた。

■吉岡里帆(俳優)
お前の居場所はどこだ?自分の生きるべき場所や形を掴めずにいる人に見て欲しい。確かな幸せなんてこの世に無いのかもしれないけれど、顔を上げて拳を上げた人にだけ道標が現れる。ここを居場所だと言える強さをギフトしてくれる映画。

■石倉三郎(俳優)
年齢はただの数字か。。。俺たちがもっと声に出さねえといけねぇや。映画に教わる事がまだまだあるんだな、結城ありがとう。

■水野美紀(俳優)
不器用で頑固で世間知らずで、バカバカ何やってんの!と画面に突っ込みたくなる主人公にイライラする。イライラするのに魅力的で引き込まれるし私の様な凡人に人生の大切な物を突き付けてくる。最後には泣きながら拍手しちゃう自分が本当に悔しい。

■池田朱那(俳優)
血は水よりも濃い。ボクサーの適齢期を過ぎた男を奮い立たせ、強くさせたのは何年も前に離れ離れになった娘。どれだけすれ違おうとも家族の存在はそれだけで人を強くする。家族の深い絆や繋がりを強く感じられました。ボクシングのシーンは圧巻で、本物の熱を感じられる作品でした!私も、自分の夢のために何年かければいいのか不安ばかりの未来だけれど、それでもここで、この場所で、夢を追い続けようと背中を押してもらえました。

■浦浜アリサ(モデル・俳優)
画面越しにも伝わってくる、焼けつくような暑さと肌にまとわりつく湿度。フィクションとドキュメンタリーの狭間を行き来するような生々しさに、始まってすぐ没入していきました。神山は、結城さんそのもの。ボクシングにも映画にも、“完全”に向けてなりふり構わずのめり込んでいく狂気にも似た執念は、表現者として嫉妬心すら芽生えました。親子は、家族は、野暮であればある程美しく見える。

『DitO』
2024年7月26日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・出演:結城貴史
出演:田辺桃子 尾野真千子 モン・コンフィアード ブボイ・ビラール ルー・ヴェローソ レスリー・リナ マニー・パッキャオ
配給:マジックアワー

©️2023DitO製作委員会