奈緒「全部、お話しします」消えた婚約者、たどり着いた一生に一度の選択『傲慢と善良』予告編

辻村深月による同名小説を、藤ヶ谷太輔と奈緒のW主演で映画化する『傲慢と善良』が、9月27日より公開される。このほど、予告編とメインビジュアルが披露された。

これまで仕事も恋愛も順調だった架(藤ヶ谷太輔)は、30代になり、長年つきあった彼女にフラれたことをきっかけに、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実(奈緒)と付き合い始め、やがて婚約することに。だが、順風満帆なように見えた2人の関係は突如、真実の失踪という形で急展開を迎える。なぜ彼女は架の前から姿を消したのか。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね、真実の居場所を探す架だったが、これまで“善良”だった彼女の“傲慢”な姿が次第に明らかになっていく。映像の中では、ストーカーに追われ怯える真実の姿や、寝ている架の横で「ちゃんと愛してよ」と本音を漏らす場面で、真実に起きた事件の片鱗が見え始める。また、架が真実の過去を探る中で知り合ったお見合いの仲人から「今の日本の婚活は傲慢と善良。自分の価値観に重きを置きすぎで、皆さん傲慢です。その一方で自己愛がとても強い」と告げられるシーンなど、心に刺さる印象的なセリフの数々が散りばめられている。

主題歌は10代から圧倒的支持を集め、2022年5月にリリースされた「Overdose」がストリーミング累計4億回を突破、Spotifyのバイラルチャートではベトナム、マレーシア、シンガポール、韓国、タイで1位を獲得するなど海外からも熱い視線を浴びるアーティスト・なとりの「糸電話」に決定。唯一無二の歌声と、エレクトロから、バンド、和楽器まで扱うジャンル感を併せ持ち、作詞・作曲アレンジまでをこなす音楽クリエイターが繰り出す最新楽曲は、傷つきながらもすべてをさらけ出し、本当の愛を見出そうとする架と真実の心情を表現している。予告編を通して初めて楽曲に触れた2人は「アップテンポの楽曲で、(予告は)ミステリーから始まって後半にかけての2人のラブストーリーが盛り上がってくシーンにもぴったりはまっていて、とてもよかった!」と口をそろえて太鼓判を押した。なとり自身今回の楽曲に込めた想いを「大切な人との関係を「人」と「人」という距離のままで諦めたくないなぁと思いながら作りました。か細い糸のような運命を手繰り寄せて生きていく架と真実のふたりに渡したい歌です。ぜひ、聴いてください」と語った。

失踪した真実の現在と過去を知る手がかりとなる重要なキャラクターとして、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、西田尚美、前田美波里の出演も発表された。

洗練された都会の夜景を背景に、架にもたれかかる真実を捉えたメインビジュアル。ガラス越しの2人の姿は、鮮明には映らず曖昧な関係を投影しているようだ。ミステリアスでありながらも人間の温かみが見事に調和したビジュアルになっている。突然消えた婚約者の知りたくなかった過去と嘘とは?

■辻村深月(原作) コメント
この小説の映画化はきっと無理だろう、とずっと思ってきました。きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、この小説の根底にある主人公たちの痛さや切実さが映像になるとは到底想像できなかったのです。だから、完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました。作中の架と真実も、きっと同じ気持ちだと思います。

『傲慢と善良』
2024年9月27日(金)全国公開
監督:萩原健太郎
原作:辻村深月
脚本:清水友佳子
出演:藤ヶ谷太輔 奈緒 倉悠貴 桜庭ななみ 阿南健治 宮崎美子 西田尚美 前田美波里
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 仕事も恋愛も順調だった架(藤ヶ谷太輔)だったが長年つきあった彼女にフラれ、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実(奈緒)と付き合い始めるが1年たっても結婚に踏み切れずにいた。しかし、真実からストーカーの存在を告白された直後、「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた着信を受ける。彼女を守らなければとようやく婚約したが、真実が突然姿を消した。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね居場所を探すうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知るのだった…。

©2024「傲慢と善良」製作委員会