ノルウェーの大自然に生きる老夫婦の姿を娘のカメラが映し出す『SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース』9月公開!

本年度アカデミー賞国際長編映画賞ノルウェー代表となったドキュメンタリー映画「Songs of Earth」(英題)が、邦題『SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース』として、9月20日より公開されることが決定した。併せて、特報映像とティザービジュアルが披露された。

息を呑むような美しい大自然に囲まれたノルウェー西部の山岳地帯「オルデダーレン」。本作は地球上でも有数の壮大なフィヨルドを誇るこの渓谷に暮らす老夫婦の姿を、その娘でありドキュメンタリー作家のマルグレート・オリン(『もしも建物が話せたら』など)が一年をかけて密着。大地に根を下ろし、シンプルで豊かに生きる両親の姿から、娘は人生の意味や生と死について学んでいくことになる。生きるとは、老いるとは何か。厳しくも美しいノルウェーの四季と共に生きる家族の姿を通して、人生を探求する感動のドキュメンタリーだ。

『PERFECT DAYS』のヒットも記憶に新しい巨匠ヴィム・ヴェンダースと、イングマール・ベルイマン監督のミューズとしても知られるノルウェーを代表する大女優リヴ・ウルマン(『仮面/ペルソナ』『鏡の中の女』)が本プロジェクトに共感し、製作総指揮を担当している。

ドキュメンタリーでありながらアカデミー賞のノルウェー代表に選出されたほか、2023年北欧ドキュメンタリー映画祭では驚異的な映像が評価され、最優秀撮影賞を受賞するなど多くの映画祭でも称賛を浴び、全米批評家サイトRotten tomatoesでは満足度100%を記録(6/21時点)。

原初の地球の姿を今に留める渓谷では、驚くべき自然の風景が発見できる。崩れ落ちる氷河や切り立った断崖が生み出す奇跡のパノラマ、夜空に降りてくる七色のオーロラや多様な動物達の生き生きとした姿など、大地は季節ごとに姿を変え、ドローンや最新の撮影機材を用いて捉えられた、誰も観たことのない荘厳で圧倒的な映像美と多角的で重厚なサウンドは、息を呑むような壮大な旅へと観客を誘っていく。

また本作は、『人生フルーツ』や『ベニシアさんの四季の庭』『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』にも通じる自然とともに暮らす人々の人生哲学を通してこの地球上で生きることの意味と、地球環境など未来へ向けて考えていかなければならない問題を見つめ直すドキュメンタリー作品でもある。

特報映像は、「パパ、おとぎ話を聞かせて」という娘であるマルグレート・オリン監督の問いかけから幕を開ける。それに対して父ヨルゲンは「散歩に行こう」と答え息を飲むような絶景に娘を誘う。映像は、どこまでも広がる凍った湖、花が咲き誇る夏の草原など、季節ごとに異なる表情を見せるこの場所の様子を切り取っていく。湖のほとりでかがり火をたきながら踊る夫婦の姿を捉えた、強い印象を残すワンシーンも。彼の「大切なのは、幸せを自分だけのものにしないことさ」という言葉からは、その人生哲学もうかがえ、本作の魅力が凝縮された映像となっている。

ティザーポスターは、ふたりで踊る老夫婦を抱くように広がる雄大な自然の夕方の姿を大きく捉え、作中登場する「私たちの初恋の相手は自然でした」という言葉がコピーとして添えられた印象的なデザインになっている。

『SONG OF EARTH/ソング・オブ・アース』
2024年9月20日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:マルグレート・オリン
製作総指揮:リヴ・ウルマン ヴィム・ヴェンダース
出演:ヨルゲン・ミクローエン マグンヒルド・ミクローエン
配給:トランスフォーマー

【作品概要】 ノルウェーの人里離れた山間部。厳しくも美しい自然に囲まれた場所で、年老いたひと組の夫婦が暮らしている。作家となった娘が二人の姿をカメラに留めようと帰郷した。84歳となった父親はこの国で最も美しい渓谷と呼ばれる場所に娘を案内しながら、自分の生い立ち、最愛の妻への想い、そしてこの土地で自然と共に生きてきた何世代にもわたる人々の人生について静かに語り始めるのだった。

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